スタートアップのための “お宝” ②

前回話してきた、「違和感」の正体とは?

それは、アメリカのマーケッターが書いたコピーライティングの本やマーケティングの本を翻訳して発行しているものと、神田さんの翻訳本の翻訳力の差なのである。

何のこっちゃ?

と思われた方も多いかもしれませんが、誤解を恐れず言うと、バックグランドと経験の差だと思う。

 英語を日本語に訳すことはできても、マーケティングやコピーライティングのバックグラウンドがないと、ニュアンスが上手く伝えられていないのではないか。もちろん、その会社の方が監修をされてはいると思うんですが、何か回りくどいし、コチラの馴染みのない、アメリカの事例をそのまま持ってこられてもなー、というのが正直な感想です。

 そのまま、訳したところで日本人にどれだけ意味があるんだろう。

 この2980円の定価の本をメルカリに出展すると、キレイな状態でも、いいところ600円ぐらいにしないと買ってもらえません。(市場の価値は正直だなー)

 その点、神田さんが翻訳したものはスイスイ読めるのです。

日本人にわかる表現に置き換えたり、事例をわかりやすくかみ砕いてくれたりもして納得感が違います。さすがに日本一のコピーライターにして日本一のマーケッター(注:マーケターではありません)です。

ところが、スタートアップしたばかりの起業家にとって、神田さんの本をそのまま読めばいいというものでもありません。

ちょっと気付いたことがあり、私は読み方を変えるようになったのです。

この続きは次回に。