“感情” をビジネスに! ネガティブ編 その8 「嫌悪」



こんにちは。 やまおか きよし です。


人間の活動の中で、“感情” は “論理” を上回り、ビジネスにおいても大きな影響を与えるものと考えます。

これから順番に紹介していこうと思います。

あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?




ネガティブ編 その8 「嫌悪」


「嫌悪」とは、

不愉快さを感じる人や物などを憎み嫌うこと。

嫌悪の度合いによっては、「鳥肌が立つ」、「背筋がぞっとする」、「吐き気をもよおす」といった身体的反応が起こることもある。




「嫌悪」のメカニズム


嫌悪の感情は、「生理的嫌悪」とそれ以外の嫌悪の2つに大きく分けることができる。


生理的嫌悪の多くは、扁桃体(爬虫類脳)で発生する。

人間の扁桃体には「嫌悪すべきもの」が情報として組み込まれており、「味」、「匂い」、

「音」、「触感」などの五感情報が直に扁桃体に送られ、嫌悪すべきものの情報と合致すると、嫌悪感が生じる。このプロセスにより、腐った食べ物、臭い、蚊の飛ぶ音などに対し瞬間的に感じるのが生理的嫌悪である。前頭前野(人間脳)はまったく関わっていない。


一方、生理的嫌悪以外の嫌悪は、前頭前野(人間脳)の働きによって生まれる。

親や教師、マスメディアなどによって与えられる情報を自分自身が受け入れると、知識・情報・価値観といった前頭前野が思考のパターンを作り上げ、「嫌悪感を抱く」と判断されてしまう。




「嫌悪」をコントロールするには?


本来の「生理的嫌悪」は生物の本能でありコントロールできないが、それ以外の嫌悪や憎悪の感情をコントロールする一番の方法は、前頭前野(人間脳)を働かせることである。

何かを「嫌いだ」と思ったら、その感情がどうして起こったのかを論理的に考えるようにすると、瞬間的に嫌悪感が生じたとしてもその感情が増幅することが抑えられる。

なぜ嫌いなのか?

どこが嫌いなのか?

いつから嫌いなのか?

本当に嫌いなのか?

と考えていくと、「本当に嫌悪するべきものなどは、ほとんど存在しない」

ということがわかり、嫌悪という必要のない感情にふりまわされることもなくなる。




ビジネスとの関わり


対処方法を知ることは、自分自身を守り、精神的安定に役立つ。

お客さん、関係する会社、自分の社内のメンバーとの関係維持に役立つ。


お客さんが持っている「嫌悪」に対し、なぜなのか? どの部分なのか? いつからなのか? を明らかにしていき、お客さんに冷静になっていただくことが必要である。

その段階で、いかに商品・サービスがお客さんにメリットがあるのかを具体的に検討し説明していくことで、次のビジネスにつながりやすくなる。





あなたのお客さんがもっている「嫌悪」は一体何でしょうか?





(参照文献 「感情」の解剖図鑑 認知科学者 苫米地英人)




ではでは




やまおか きよし

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