“感情” をビジネスに! ネガティブ編 その9 「恥」



こんにちは。 やまおか きよし です。


人間の活動の中で、“感情” は “論理” を上回り、ビジネスにおいても大きな影響を与えるものと考えます。

これから順番に紹介していこうと思います。

あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?




ネガティブ編 その9 「恥」


「恥」とは、

自分の欠点や劣っている点、誤った行動などについて、面目ないと思うこと。

「赤面する」、「汗をかく」、「身体が震える」といった身体的反応が起こることが多い。




「恥」のメカニズム


恥は「自分と言う存在や自分の言動が他人から見られ、評価」され、自分や身内の属性や行動が、何らかの社会的な基準をみたしていないと感じた時、他社に比べて劣っていると感じた時、なんらかの価値観(法律、倫理、常識など)に反していると感じた時に生じる。




「恥」をコントロールするには?


ホメオスタシスの働きが心にも作用する

生物が外部の環境が変化しても、身体を一定の状態に保とうとする仕組みがあり、これを「ホメオスタシス」と呼ぶ。発汗して対応の上昇を抑えたり、糖分をとった時に、インシュリンの分泌で血糖値の上昇を抑えるのがホメオスタシスの働きである。

人は無意識のうちに「自分らしい」、「居心地がいい」と認識しようとし、そこからはみ出るような行動をとることに、抵抗感を覚える。

自己評価が高く、「自分は素晴らしい人間だ」と認識している人は、無意識のうちに、自分の能力を最大限に発揮し、自分の価値が高まるような行動をとる。


自分自身の評価の仕方を変える

もし何かに失敗したり、満足の結果が出せなかったときは、「恥ずかしい」ではなく、「自分らしくない」と考えるようにする。

そうすれば、脳は「失敗をしない状態、満足のいく結果を出せる状態こそが、居心地のいい、自分らしい状態だ」と認識するようになる。

そして無意識のうちに、自分の価値を高める行動をとることに抵抗感が薄れ、能力を最大限に発揮できるようになる。


他人の言動への「恥」の感情を疑う

他人の言動や他人が出した結果に対し、「恥ずかしい」という評価を下す人がいるが、そのようなときに「恥」と言う言葉に込められる意味合いは、その人が単に自分の気に入らないものを非難し、攻撃する材料として「恥」という言葉が使われているだけである。

「自分は本当に、恥ずかしいと感じているのか」

「なぜ自分以外の人間のことで、恥ずかしいと感じる必要があるのか」

と考えれば、まったく論理的な正当性がないことに気が付くはずである。




ビジネスとの関わり

対処方法を知ることは、自分自身を守り、精神的安定に役立つ。

お客さん、関係する会社、自分の社内のメンバーとの関係維持に役立つ。

お客さんが怒っている時に、「うちの社員が・・・、まったくお恥ずかしい」という言い方もあるが、あくまで便宜上、お客さんの感情を抑えるために使うものであって、本当に恥ずかしい事なのかを冷静に考え、社員を守ることが必要ではないかと考える。





「恥ずかしい」を「自分らしくない」に置き換えられるできごとは何でしょうか?




(参照文献 「感情」の解剖図鑑 認知科学者 苫米地英人)




ではでは



やまおか きよし

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