“感情” をビジネスに! ポジティブ編 P-15「冷静」
こんにちは。 やまおか きよしです。
人間の活動の中で、“感情” は “論理” を上回り、ビジネスにおいても大きな影響を与えるものと考えます。
これから順番に紹介していこうと思います。
あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?
ポジティブ編 P-15 「冷静」
「冷静」とは、
感情的になったりあわてたりせず、落ち着いている様子。人は冷静な状態のとき、持ち合わせた知性を発揮し、正しい判断を下すことができる。
「冷静の」のメカニズム
慣れた空間にいるときや、慣れた仕事をしているとき、人は、基本的には冷静である。
冷静な時、脳内にはドーパミンやセロトニンが正常に分泌され、前頭前野が活発に働き、
論理的に考え、正しい判断を下すことができる。
しかし、生きていれば冷静でいられない状況も訪れる。
「山道を歩いていて、前方からイノシシが突進してきた」という場面に遭遇し、命の危険を感じた時、人は生き延びるために、イノシシと戦うか、あるいは、一目散に逃げるか、どちらかをえらばなければならない。
その際、必要とされるのは、冷静さではなく、直感や本能による判断である。このときには、大脳辺縁系が優位になり、前頭前野の働きが抑えられる。
「冷静でない」状態も、人間には必要
いまだに「冷静でない」状態、つまり大脳辺縁系が優位になり、前頭前野の働きが抑えられるメカニズムが残っているのは、「ファイト・オア・フライト」のように、それが必要となる局面があるためだと言える。
なので、何らかの危機に直面し、論理ではなく、本能や直感で判断を下してしまったとしても、後で「あのときの自分は冷静じゃなかった」などと悔やむことはない。
それは「冷静でいられない状況」、「冷静じゃなくてもいい状況」だっただけである。
「冷静」という感情と付き合っていくには?
冷静でいられないことが多いなら、ゴールの見直しを
冷静でいられないような危機的な状況がしょっちゅう起こるのは、今の生活がコンフォートゾーン(居心地がいい状態)ではないということであり、ゴール設定がただしくないということであるので、ゴール設定の見直しをしたほうが良い。
仏教の「訓練法」に答えがある
釈迦は、この世での冷静さの保ち方、つまり脳や心の訓練法を教えている。
訓練を積むことで、何が起ころうとも冷静を保っていられる人もいる。彼らはもはや、「冷静でない」状態を必要としない、進化した人類といえるかもしれない。
止観によって、「冷静でいる」能力を養う
人を「冷静でない」状態にさせるのは、我欲や煩悩という感情である。
「止観」とは、我欲や煩悩を「止める」ことであり、それらをいったん脇において、自分自身が抱える悩み、課題などを、一つ抽象度の高い視点から「観る」ことである。
ビジネスとの関わり
対処方法を知ることは、自分自身を守り、精神的安定に役立つ。
お客さん、関係する会社、自分の社内のメンバーとの関係維持に役立つ。
仕事でトラブルが発生したなら、「上司や取引先に怒られるかも」、
「自分の立場が危うくなるかも」といった我欲や煩悩を、一度棚上げし、前頭前野を働かせる。
そのトラブルがどこに、どのような影響を与えるのか、長期的に見て大きな問題になりうるのか、取引先や他の関係者は、今の状況をどのようにとらえているのか、などを客観的に考える。
すると、冷静でないときには得難いなんとも落ち着いた心境が訪れ、問題が解決していく。
今、一旦横に置いておくべき我欲や煩悩はありますか? それは何でしょうか?
(参照文献 「感情」の解剖図鑑 認知科学者 苫米地英人)
ではでは
やまおか きよし
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