お客様を成功に導くIBMの会議手法CPS(カスタマー・プランニング・セッション)②
~セッションのルール~
こんにちは。
今日はセッションをうまく進めるための秘訣であるルールについてお話します。
前回に会議の課題についてお伝えしましたが、もう一度復習しておきます。
会議の課題
1.他人が発言しているときに割り込んでくる
2.会議に参加せず、内職する
3.だらだらと発言をつづけ、時間を奪う
4.話しているテーマが発散する
5.何を言いたいのかよく分からない
6.会議に参加するだけで、自分のことではないと思っている
7.他人の意見にケチをつける。
会議が終わってから、「オレは納得していない」という人がいる
こういった課題を解決するために7つのルールが決められました。
見ていただくとわかりますが、極めてシンプルな内容となっています。
カスタマー・プランニング・セッション 7つのルール
① Listen (人の話を聞く)→ 他人の発言を遮らない
② Think (よく考える)→ 内職しないで集中する
③ Talk Net (簡潔に話す)→ 冗長に話さない
④ 1 Subject at a time (1つのテーマに絞る)→ テーマをスリップしない
⑤ State Cleary (適語表現)→ 明確に述べる
⑥ Be Decisive (自分の意志で決定する)→ 参加メンバーは実行責任を負う
⑦ Unanimous agreement(全会一致で合意する)→ 対案がなければ賛成とする
そして、セッションを進めるための工夫が追加されていきました。
セッションリーダーが選出され、このセッションをリードするようになりました。
セッションの間、メンバー全員が常に見えるように『7つのルール』を貼り付け、
参加メンバーがルールから外れそうになると、『7つのルール』を指差し、メンバーを修正するように促し、会議のテーマに集中できるようになります。
最初メンバーは少し戸惑うかもしれませんが、すぐにやり方に慣れるようになります。
実はここまで記載されていませんが、8番目のルールがあります。
それは、セッション参加者は肩書に関係なく、自由に意見を述べ、平等に扱われることです。
上下関係で、セッションの支障をきたす可能性があれば、セッションリーダーがその場を取り仕切る形となります。
活発な意見が出始めると、セッション自体もどんどん楽しくなってきます。
次回は、戦略課題を解決していくためのセッションの準備についてお話していきます。
ではでは。
やまおか きよし