“感情” のフレームワーク 1 数字の落とし穴 ⑤ 「分母の違いによる印象の差」
こんにちは。
人間の活動の中で、ビジネスにはビジネス・フレームワークがありますが、“感情”にもフレームワークがあります。
これから順番に紹介していこうと思います。
あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?
1 数字の落とし穴
⑤ 「分母の違いによる印象の差」
「何に対しての割合なのか(分母が何か)」をぼかすことによって、相対的な数値と絶対的な数値の見分けが難しい状況がうまれるというもの。
「分母の違いによる印象の差」の実情
黒烏龍茶
「黒烏龍茶を飲むと、食後の血中中性脂肪の上昇を約20%抑えられる」
という内容の広告で、一見魅力的な効果に見える。
しかしその20%が、“何にたいしての20%なのか” がよくわからない。
実際のところは、“増加分”に対しての20%を抑えるだけであり、中性脂肪全体の20%が減ったわけではない。
“20%減”が強調され、”増加分“ではなく、”全体が“2割減るような印象を受けるのである。
シャンプー「植物物語」
「植物物語の洗う成分は、ずっと植物成分100%」と謳っているが、
あくまでも“洗う成分”が100%ということで、
シャンプーの成分100%が植物成分なのではない。
例えば洗う成分が10%であれば、植物成分は全体の10%に過ぎないのである。
ビジネスとの関わり
対処方法を知ることは、“直感のワナ”を味方に変える。
自分自身、社内のメンバーの思い込みを防ぎ、お客さん、関係する会社との関係の維持や実績を上げていくことに有意義であると考える。
今、ネット上やTVの企業のCMで、“100%” の表現をよく見かける。
商店にも、“半額セール”、 “70% OFF” というポップをよく目にするが、
冷静に考えて、もともとの定価となるはずの、その金額が適正なのかどうか、設定がおかしいのでないかと気づくことができる。
数値のバイアスを回避するために、「何に対しての割合なのか」ちゃんと質問したほうがいいかも知れない。
商品を見て、「何に対しての割合なのか」に気づいたことはありますか?
(参照文献 「人は勘定より感情で決める」柏木吉基)
ではでは
やまおか きよし
営業戦略を見つけるコピーライティング Office Kiyoshi
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