“感情” のフレームワーク 5 執着がもたらす落とし穴 ①「サンクコスト」


こんにちは。ご来訪ありがとうございます。 

やまおかきよしです。


人間の活動の中で、ビジネスにはビジネス・フレームワークがありますが、
“感情”にもフレームワークがあります。

あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?





5 執着がもたらす落とし穴

①サンクコスト(埋没コスト)


サンクコストとは、過去に費やした回収不可能な費用のこと。

回収できないのにもかかわらず、過去に費やしてきたコスト(お金、時間、エネルギー)のことが頭から離れず、止めることができない状態になることが多い。



個人の例 ①愛車の販売


自分が長く愛用してきた車で高く評価している。
「10年間大切に乗ってきた車だから、安い値段では売りたくない」


周りの評価は、「古い中古車にすぎない」ので低い値段しかつけようとしない。



個人の例 ②1500円で買ったビジネス書


最初の20ページを読んだところで、全く期待外れだったことを確信。
でも払った1500円がもったいないと感じられる。
なので貴重な時間を費やし残りのページを読んだが、やはり得られるものはなかった。

そして、虚しさだけが残った・・・。





ビジネスとの関わり


対処方法を知ることは、“直感のワナ”を味方に変える。

自分自身、社内のメンバーの思い込みを防ぎ、お客さん、関係する会社との関係の維持や実績を上げていくことに有意義であると考えます。



一見正論に見える発言が組織と経営を蝕んでいく


「ずっとやってきたんだから、今更止めるわけにはいかないだろう!」

「何事も、時間をかけて、粘り強くコツコツと・・・」

こういう言葉を聞いたときは、要注意。



企業の例 「つぎこんだ3億円を止めるのは、は本当にもったいないのか?」


A社の企画部門は、10年間次々と始めたプログラムの企画・立ち上げ活動を止めるという判断が一度も下されなかったため、雪だるま式に仕事も人も肥大化していった。

そこで、営業部門のKが企画部門のMに見直すように提言。

M「この10年間、トータルで3億円もの費用と20人以上の人員をかけて
ずっと改善をおこなってきた。今さら止めたらもったいないじゃないか。」

K「しかし関係者に聞いたところ、効果は得られていません。
活動を拡大してきたことで、非効率な業務まで発生しており、軌道修正しないと
来年はもっと無駄が大きくなってしまいます。」

M「我々の活動は安っぽい代物ではない。俺たちの活動の意義をどう思っているのだ!」

K「間接部門の企画部が拡大を続ければ、固定費が増大し、会社の利益に影響します・・」

M「お前は短期的な仕事しかしていないからわからないんだ。勝手なことをいうな!」


つぎ込んだ3億円以上のコストをつぎこんだという“事実”はあるが、
本当に「もったいないのか」については、冷静に考える必要がある。





あなたも、お金とエネルギーをつぎ込んだがために、止められないことはありますか?




(参照文献 「人は勘定より感情で決める」柏木吉基)




ではでは



やまおか きよし

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