“感情” のフレームワーク 6 記憶がもたらす落とし穴 ③「代表性ヒューリスティック」


こんにちは。ご来訪ありがとうございます。 
やまおかきよしです。

人間の活動の中で、ビジネスにはビジネス・フレームワークがありますが、“感情”にもフレームワークがあります。

あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?





6 記憶がもたらす落とし穴
③「代表性ヒューリスティック」(わかりやすいレッテルが真実を隠す)


代表性ヒューリスティックとは、

物事を自分の記憶の範囲内で代表的な型にはめて一般化し、結果的にその事象が実際以上に高い確率で起こると感じてしまうこと。





ビジネスとの関わり


対処方法を知ることは、“直感のワナ”を味方に変える。

自分自身、社内のメンバーの思い込みを防ぎ、お客さん、関係する会社との関係の維持や実績を上げていくことに有意義であると考えます。


中途採用だから辞めるって本当?

最近、辞めた佐藤についての会話。


鈴木氏
「彼は中途採用組でしたが、いつも部内で若手に慕われていましたし、まじめな性格で、仕事やキャリアに対しても目標が必要だと言っていました。先のキャリアが見えないことにフラストレーションが溜まり、モチベーションが下がっているようでした。」


安田氏
「そうか、彼も中途採用組か。だからなんだよ。ここのところ辞める奴は、ほとんどが中途採用だったじゃないか。ここは、中途組の問題を話し合った方がいいんじゃないのか?」


佐藤君についての異なる情報

鈴木氏
佐藤君を「キャリアに悩む若者の例」として提示。

安田氏
佐藤君を「いかにもすぐ辞めそうな代表例」➡「やっぱり中途採用はすぐ辞める」


安田氏は、自分の記憶の範囲内で代表的な型にはめて一般化し、結果的にその事象が実際以上に高い確率で起こると感じ、鈴木氏の見方は全く見えなくなってしまう。

中途採用組が本当に顕著に離職しているのか明確でないのに、離職率の大きさを過大評価している可能性がある。

さらに、その人の思い込みがさらに頑なになると、客観的な議論がまったくできない状況から出られなくなってしまう。





あなたの会社でも、「何か」や「誰か」を型にはめて一般化していることはありませんか?



(参照文献 「人は勘定より感情で決める」柏木吉基)




ではでは



やまおか きよし
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