“感情” をビジネスに! ネガティブ編 その16「空虚感」
こんにちは。 やまおか きよし です。
人間の活動の中で、“感情” は “論理” を上回り、ビジネスにおいても大きな影響を与えるものと考えます。
これから順番に紹介していこうと思います。
あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?
ネガティブ編 その16 「空虚感」
「空虚感」とは、
むなしくうつろな気持ち。充実感が得られない感じ。
人はゴールを失ったり、ゴールを達成したり、ゴールをあきらめたりしたとき、空虚感を抱くことが多い。
「空虚感」のメカニズム
スポーツ選手の空虚感
物事を達成したり、他人から褒められたり、注目されるなど何らかの欲求が満たされると、報酬系の神経伝達物質であるドーパミンやエンドルフィンが分泌され、人は快楽を感じる。
スポーツ選手の場合は、「オリンピックに出場する」、「オリンピックで金メダルを獲る」といった一つの目的に集中しがちなため、出場権を手に入れられなかった時、早々と負けた時、オリンピックが終わった時などに、たった一つのゴールを失い、空虚感に襲われると、ドーパミンやエンドルフィンはもちろん、アドレナリンもノルアドレナリンも何も分泌されなくなる。
企業戦士の空虚感
家庭を顧みず、企業戦士として仕事一筋で生きてきた人などは、定年退職と同時に空虚感に襲われがち。
抜け殻のようになってしまう人もいる。
ドーパミンが分泌されなくなるので、その空白を埋めようとして、怪しげな投資話に引っ掛かったりすることもある。
「空虚感」をコントロールするには?
複数のゴールを設定する
空虚な人の脳はドーパミンを欲し、ドーパミンを出してくれるものに引っ掛かりやすい。
空虚にならないためには、常にゴールを複数設定する。
一つのことに命をかけたりせず、できるだけ生活のさまざまなポイントにゴールを設定する。
「普通の人」は空虚感を抱きにくい
多くの人は、人生の様々な局面にゴールを設定している。
仕事のゴールと並行して、恋愛や結婚に関するゴールを設定したり、家族に関するゴールや趣味に関するゴールを設定したりしているので、たとえ一つのゴールを失っても、それほど空虚感に襲われることはない。
ビジネスとの関わり
対処方法を知ることは、自分自身を守り、精神的安定に役立つ。
お客さん、関係する会社、自分の社内のメンバーとの関係維持に役立つ。
企業戦士は企業の期待に過度に適合しすることがあり、仕事に集中している時には、ドーパミンが出てくるため、充実した時間を送っているように思えるが、仕事以外のゴールを複数見つけておかないと、定年後など喪失感が大きくなると思われる。
あなたは、仕事以外にいくつのゴールを設定していますか?
(参照文献 「感情」の解剖図鑑 認知科学者 苫米地英人)
ではでは
やまおか きよし
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