“感情” をビジネスに! ポジティブ編 P-12「同情」
こんにちは。 やまおか きよしです。
人間の活動の中で、“感情” は “論理” を上回り、ビジネスにおいても大きな影響を与えるものと考えます。
これから順番に紹介していこうと思います。
あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?
ポジティブ編 P-12 「同情」
「同情」とは、
他人の悲しみや苦しみ、不幸などを、自分のことのように感じ、相手をいたわること。同情の度合いが大きいと、悲しい思いや苦しい思いをした本人と同じように、「胸が痛む」、「涙が出る」、「気持ちがたかぶる」などの身体的反応が起こることもある。
「同情」のメカニズム
同情は、「悲しい」「辛い」など、ネガティブな感情をいだいている相手に共感した結果として、生まれるものである。
「憐れみ」と同情は混同されがちだが、両者は、全く異なる感情である。
憐みは共感を伴っておらず、「自分の方があいてよりも恵まれた状態である」という感情が含まれているからである。
共感に必要なのは、仮想空間の共有
人が誰かに共感する時、2人は同じ ※ホメオスタシス空間、それも物理空間より抽象度の高い情報空間、仮想空間を共有している。
経験や思い、文化などの情報を共有するからこそ、相手と同じ感情が、自分の心の中にも生まれてくる。
※ホメオスタシス
生体としての恒常性を維持しようとする、生き残るために不可欠な生命活動。
共感にはミラーニューロンが関与している
人間の脳のミラーニューロンは、他の個体が何らかの行動するのを見た時、自分が同じ行動をした時と同様に反応する。
映画やお芝居を観て、登場人物に感情移入する、
スポーツ中継を観て、ハラハラする、
他人が笑っているのを見て、自分も楽しい気持ちになる
など、他の人の行動や体験を、まるで自分のものであるかのようにリアルに感じることができるのは、そのためである。
「同情」という感情と付き合っていくには?
個人が生きていく上でも、共感する能力が重要
他者に共感できるということは、共感するべき仮想空間を選び、臨場感を持つことができるということである。映画や、テレビで観たスポーツ中継に臨場感を持つことができなければ、登場人物や選手に共感することはできない。
このように人が社会のなかで生きていく上でも、共感できる能力は重要である。
数学や物理が発達したのは、数学者や物理学者がその世界に臨場感を持っているので可能となってきた。高度に抽象化された仮想空間に臨場感を持つには、基礎となる知識、教養が必要である。
同情という感情は、他人に共感できるということであり、仮想空間に臨場感を持てるということであり、そのために必要な教養が身についているということであり、そして自由に生きられる、ということであり、素晴らしいことである。
ビジネスとの関わり
対処方法を知ることは、自分自身を守り、精神的安定に役立つ。
お客さん、関係する会社、自分の社内のメンバーとの関係維持に役立つ。
他人に共感する能力は、人類に様々な恩恵をもたらしている。
お客さんの課題に共感し、解決に向けて臨場感を持って臨み、解決する手段として知識や経験を存分に発揮することで、大きなビジネスにつながることは少なくない。
ビジネスで成功するには、“IQ” より “EQ” ということが叫ばれているが、まさしく、お客さんが課題を抱えており、その状況に「同情」できることが、ビジネスしていくうえで、必要な条件ではないだろうかと考える。
お客さんの課題に同情し、解決していくためには何が必要でしょうか?
(参照文献 「感情」の解剖図鑑 認知科学者 苫米地英人)
ではでは
やまおか きよし
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