“感情” をビジネスに! ポジティブ編 P-14「親近感」


こんにちは。 やまおか きよしです。


人間の活動の中で、“感情” は “論理” を上回り、ビジネスにおいても大きな影響を与えるものと考えます。

これから順番に紹介していこうと思います。

あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?





ポジティブ編 P-14 「親近感」


「親近感」とは、

自分と似た境遇または状態の他社などに対して抱く、身近さや親しみやすさ、心を許せるといった印象。





「親近感」のメカニズム


物理的空間を共有しなくても、親近感を抱けるのは人間だけ

親近感は、他者と仮想空間を共有することによって生じる感情。親近感を持つことと共感することは、似ていると言えるかも知れない。



感動は、人間ならではの感情


感動も、人類が社会を築く上で必要な感情であり、人間ならではの感情といえる。

スポーツの試合の逆転優勝するような場面を映像で観て、感動することができるのは、人間だけである。

動物も、物理空間を共有した相手に親近感を抱きやすい傾向があるが、実際に会ったことがなく、メールやSNS上でやりとりしただけの相手に対して親近感をいだくことができるのは、前頭前野が発達した人間だけである。





「親近感」という感情と付き合っていくには?


臨場感空間をよく吟味する


「親近感」を利用した支配や洗脳から自分を守るためには、まず、どの空間に臨場感を持つかを、きちんと選ぶことが必要である。

他人が支配している臨場感空間からは、折に触れて抜け出す必要がある。

今話題の、某自動車関連会社の社員も、相当支配的な臨場感空間に身をされされていたのではないだろうか。

自分が設定したゴールを達成するうえで必要な空間だけを選ぶことが重要だと思われる。



ハイパーラポールによって生まれる、強すぎる親近感


銀行強盗犯や誘拐犯の人質になった人が、長い時間犯人と共に過ごした結果、犯人に対し親近感をいだくようになってしまう、いわゆる「ストックホルム症候群」は、ハイパーラポール現象の分かりやすい例である。人質は命の危険にされされているため、空間の臨場感が高まり、犯人への親近感が高まってしまうからである。

また、カルト宗教で教祖が生きている場合は、共有している空間の臨場感が高まりやすく、特にハイパーラポール現象が起きやすいと言える。



喪われつつあるコンフォートゾーン


かつて日本社会を支えていた地域共同体は、親近感によって結びついていたといえる。

学校や会社などに属さない人や老人たちにとっては、地域の集まりが、安心してリラックスできる「コンフォートゾーン」となっていたが、都市化の進展に伴い、現在は昔に比べ、地域共同体があまり機能しなくなりつつある。

代わりに台頭してきたのが、新興宗教やマルチ商法である。

強制的なコントロールではなく、親近感を持たせることで、信者や購買者を増やし、コントロールしているのである。





ビジネスとの関わり


対処方法を知ることは、自分自身を守り、精神的安定に役立つ。

お客さん、関係する会社、自分の社内のメンバーとの関係維持に役立つ。


お客さんに自分の会社や商品・サービスへの親近感を得てもらうために、営業は物理空間を共有する時間を増やそうとしてきた。

マーケテイングは臨場感空間を共有する時間、つまり仮想空間の時間を増やそうとしている。

最近では、リモートワークが増え、物理的に共有する時間を増やすのは難しくなっているかもしれない。

お客さんをファンにするのは、共有している空間の臨場感が、高まった結果となると考えるので、いかに親近感をもって、臨場感空間を作り上げるのかがキーとなるのではないかと考える。





あなたが得意な、親近感をもってもらうアプローチはどういったものでしょうか?





(参照文献 「感情」の解剖図鑑 認知科学者 苫米地英人)




ではでは



やまおか きよし

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