“感情” をビジネスに! ポジティブ編 P-16「興奮」
こんにちは。 やまおか きよしです。
人間の活動の中で、“感情” は “論理” を上回り、ビジネスにおいても大きな影響を与えるものと考えます。
これから順番に紹介していこうと思います。
あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?
ポジティブ編 P-16 「興奮」
「興奮」とは、
刺激を受けて感情がたかぶり、精神状態が不安定になっている様子。興奮の度合いが大きいと、「血圧が上がる」、「動悸が激しくなる」、「震える」、「呼吸が浅く、速くなる」、「涙が出る」といった身体的反応が起こることもある。
「興奮」のメカニズム
動物の脳には、「報酬系」と呼ばれるドーパミン経路がある。なんらかの行動を起こしたり、食欲や性欲などが満たされると、脳の中枢神経が刺激され、気持ちよさや喜びを感じさせる神経伝達物質であるドーパミンが分泌される。
また、ドーパミンはノルアドレナリンの前駆物質である。激しく怒ったりすると、ドーパミンとほぼ同じタイミングでノルアドレナリンが分泌され、交感神経が活性化する。
興奮とは、このように、なんらかの強い刺激によって、ドーパミンやノルアドレナリンが大量に分泌された状態をいう。
前頭前野が発達した人間は、時間や空間を超えた推論を行うことができる。
人間だけは、「明日から南の島でバカンスが楽しめる」、「1週間後の試験に合格できるかどうかで、今後の自分の人生が大きく変わる」といった具合に、将来起こるであろう出来事や「ファイト・オア・フライト」状態を想像し、興奮することができる。
ただし、3.11 東日本大震災の津波の映像など、臨場感が高ければ高いほど、ショックもまた大きくなるので、マイナスの影響があることも想定し、気をつけることが必要である。
他人の行動に興奮できるのも、人間だけ
ミラーニューロンの働きや、「共感できる能力」により、人間は、自分以外の人の行動を見て興奮することもできる。
人が、わざわざ会場に行ってスポーツの試合を観たり、映画館に行って映画を観たりするのは、興奮するためである。
興奮すればドーパミンが分泌され、快感や幸福感を得ることができる。
また、興奮の度合いは、臨場感の高さ、つまり映像で観るよりも競技場で観た方が、そして遠くの席よりも近くの席で観た方が、興奮度はより大きくなる。
「興奮」という感情と付き合っていくには?
興奮状態が続くと、IQが下がる
興奮してドーパミンが出ると、やる気や行動力を高める働きがあり、ゴールを達成する上での助けになる。
一方、一度興奮状態が起きると、扁桃体によって感情が増幅され、興奮はどんどんエスカレートする。
それと同時に、前頭前野の働きが抑えられるようになり、IQが下がり始める。試合が盛り上がると、テレビ中継の解説者が興奮したり、ファン同士が取っ組み合いのけんかを始めることもある。
興奮をうまく楽しむために
興奮は、ドーパミンの分泌をうながしてくれる、貴重で素敵な感情である。
スポーツの試合や映画を観るなら、どっぷりと感情移入し、ハラハラドキドキしながら眺めた方が、楽しめる。
しかし、「興奮状態が続くとIQが下がる」ということだけは、しっかりと認識しておく必要がある。
ビジネスとの関わり
対処方法を知ることは、自分自身を守り、精神的安定に役立つ。
お客さん、関係する会社、自分の社内のメンバーとの関係維持に役立つ。
お客さんと一緒に食事をしたり、スポーツ観戦をしたりして、お客さんと一緒に興奮することは、ドーパミンが出て、お客さんの距離感が近くなり、良好な関係性を作ることによって、ビジネスの拡大にも効果的だと考える。
コロナのパンデミック以降では、お客さんとの距離を縮めるためにも、何か、お客さんと一緒に行動し、一緒に興奮する機会を増やすことがビジネス拡大につながるのではないかと考える。
お客さんと一緒に「興奮」するには、どのような機会が考えられるでしょうか?
(参照文献 「感情」の解剖図鑑 認知科学者 苫米地英人)
ではでは
やまおか きよし
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