“感情” をビジネスに! ポジティブ編 P-3「幸福」



こんにちは。 やまおか きよしです。


人間の活動の中で、“感情” は “論理” を上回り、ビジネスにおいても大きな影響を与えるものと考えます。

これから順番に紹介していこうと思います。

あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?





ポジティブ編 P-3 「幸福」


「幸福」とは、

望んでいたことが叶い、心が満ち足りて、幸せを感じること。幸福間の度合いが強いと。幸福感の度合いが強いと、「胸が熱くなる」、「涙が出る」などの身体的反応が起こることもある。





「幸福」のメカニズム


幸福は、楽しさよりもさらに深い自己催眠状態


幸福は、「楽しさ」を進化させた感情であり、人が進化の過程で作り出したものであり、本能に基づいた感情ではない。

脳内にドーパミンが放出されて変性意識状態(トランス状態)に入り、自己催眠にかかることによって生まれる。



客観的には不幸な状況なのに、本人は幸福なこともある


幸福を感じている間、ネガティブな感情は抑えられ、楽しい状態、嬉しい状態、幸せな状態がずっと続く。

本人にとって幸せでも、第三者から疑問視されることもしばしばある。

客観的に見て、明らかに「不幸」な状況なのに、本人が幸福を感じてしまうのは、自己催眠にかかっており、物理的な現実よりも、脳による意味づけに臨場感を覚えている。



洗脳によって生まれる幸福もある


問題の多い恋人や、カルト宗教、マルチ商法の団体も、本人にとって心が落ち着く場所の可能性もある。

一度強烈なドーパミンが放出されると、人はその幸福感を失うことを恐れ、自分に、より強く催眠をかけるようになる。

「自分はひどい目に遭っている」、「自分は搾取されている」という物理的な現実より、

恋人や団体から発される「二人が一緒にいることが、お互いにとって幸福なのだ」、

「団体にお金を使うことが、幸福につながる」といったメッセージに臨場感を覚えてしまう。

これがいわゆる「洗脳」のプロセスである。



本当はもっと恐ろしい、社会による洗脳


かつて日本には、「白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫の『3種の神器』が揃えば幸福である」、

「いい学校を出て、いい会社に貼れば幸福である」と広く信じられていた時代があった。

今でも「お金持ちになれば幸福である」と考えている人が多くいる。

これらは洗脳である。ところが、人々は社会から与えられるメッセージを受けいれ、

「~すれば幸福である」と自己催眠をかけてしまっている。





「幸福」という感情と付き合っていくには?


「常識」という名の洗脳から解放されるには


人が常識という名の洗脳から解放されるのは、とても困難である。

社会から押し付けられた幸福に疲れてしまった人は、現状の外にゴールを設定すると良い。

常識から離れるきっかけになる。



「中観」によって、幸福とうまくつきあう


仏教の「空観、仮観、中観」という宇宙や世界を捉える観方、考え方がある。

空観は、「幸福というのは実体のない、はかなくむなしいものである」、

仮観は、「とにかく積極的に幸福を追い求めよう」、

中観は、「はかなくむなしいものであることをしっかり認識したうえで、それでも幸福を求めよう」と考える。


中観で幸福を捉え、「怪しい」幸福をしっかり見極め、

自分にとっての本当の幸福=ゴールをめざしていくのが賢い方法であると考える。





ビジネスとの関わり


対処方法を知ることは、自分自身を守り、精神的安定に役立つ。

お客さん、関係する会社、自分の社内のメンバーとの関係維持に役立つ。


かつては、社員に「滅私奉公することが、幸福につながる」というメッセージや、マルチ商法の団体のように、「お金を使うことが、幸福につながる」というメッセージが、臨場感を与えて、「洗脳」のプロセスもある程度成功したケースがあったかもしれない。


テレビや新聞、雑誌などのメディアによる「洗脳」のプロセスは続いているが、今ではネットで誰でも情報を得られるようになり、より多様な価値観が生まれてきている。


これからの時代には、本当にお客さんに「幸福」という価値を与えられる商品やサービスが生き残っていくのではないかと考える。





あなたの商品・サービスでお客さんに「幸福」をお届けできるのは、どの点でしょうか?






(参照文献 「感情」の解剖図鑑 認知科学者 苫米地英人)




ではでは



やまおか きよし

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