1 天風小伝 その1


運命を拓く 天風瞑想録” の学び


こんにちは。ご来訪ありがとうございます。 
やまおか きよしです。

本日から、新しいテーマを始めます。


中村天風をご存知でしょうか。

名前ぐらいは聞いたことがあるでしょうか。
大谷翔平が愛読していることで有名かも知れません。

この方は、日本だけではなく、数多くの『人物』に、
大きな影響を与えた英傑と呼ばれています。

「運命を拓く」を学び、人生のあり方を一緒に考えてみませんか。





運命を拓く 瞑想録
1 天風小伝・前書きに代えて その1 (杉山彦一)


天風の生い立ち

父、中村祐興(すけおき)は、九州、旧柳川藩士。
維新後は明治政府に士官し、紙幣に使う紙の研究と開発に尽くし、後に大蔵省紙幣寮の抄紙局長となった。

母、長子(ちょうこ)は、江戸は神田、小川町の生まれ。
性は気丈、顔立ちも言葉も、態度も、さわやかな女性であった。

明治9年、三番目の男子が出生した。三郎と名付けられた。


負けん気のほとばしり

三郎の性格は、父の剛毅さと、母の気丈さが結合し、激しい負けず嫌いという性格を形成した。
三郎の生命力の激しいほとばしりは、小学生時代から噴出した。

三郎が喧嘩をすると、相手の指をへし折るか、耳を引きちぎる程の徹底ぶりであった。
小学校を終えると、中学は修猷館(しゅうゆうかん)に通学した。

中学三年の時、柔道試合の遺恨から出刃包丁を持った中学生ともみ合い、
相手の腹に出刃包丁が突き刺さり、死亡するという事件となり、修猷館は退学となった。


頭山満との出会い

三郎は、福岡の壮士の集団である玄洋社に預けられ、巨大な人物に出会う。
誰の言うことも聞かぬ激しい気性の三郎が、心から心服し、尊敬した人物が頭山満であった。
三郎は終生、頭山満を師と仰いだ。


スパイ活動へ

ある日のこと、河野金吉という陸軍中佐が玄洋社を訪れてきた。
「日本と清国(中国)との間に戦が起こる気配がある。
遼東半島の視察旅行(実はスパイ)に鞄持ちとして、命知らずの若者はいないか」

武術ができて、俊敏な三郎が即座に選ばれた。三郎、十七歳のころである。

参謀本部から訓練を受けた三郎は、明治三十六年には、ハルピン方面を担当するスパイ活動に入った。


危機一髪、銃殺を免れる

参謀本部から訓練を受けた三郎は、明治三十六年には、旧満州(中国・東北部)生まれの橋爪という探偵とコンビを組み、ハルピン方面を担当するスパイ活動に入った。

鉄橋を爆破し、砲兵部隊に斬りこみ、司令部に秘密文書を盗むなど、スパイ活動を行ったが、
ついに黒竜紅軍に捕らえられ、死刑の宣告を受けた。

しかし、銃火一発の瞬間、橋爪の投げた手榴弾の爆発により、助かり逃げ延びた。





超悪ガキだった中村三郎の物語が始まりました。




(参照文献 「運命を拓く 天風瞑想録」 中村天風)




ではでは



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