20 第四章 言葉と人生 その3


運命を拓く 天風瞑想録” の学び


こんにちは。ご来訪ありがとうございます。 
やまおか きよしです。


中村天風をご存知でしょうか。

名前ぐらいは聞いたことがあるでしょうか。
大谷翔平が愛読していることで有名かも知れません。

この方は、日本だけではなく、数多くの『人物』に、
大きな影響を与えた英傑と呼ばれています。

「運命を拓く」を学び、人生のあり方を一緒に考えてみませんか。




運命を拓く 瞑想録
20 第四章 言葉と人生 その3


日露戦争3人の伝令

日露戦争中の話であるが、私は二〇三高地の戦いを見ようとやってきた。
乃木さんの司令部に伝令が、「報告!」と言いながら馬をとばしてきた。

馬から降りようとしたその時、その伝令の太ももに銃弾が当り、落ちてしまった。
ひっくり返ったまま、ただ痛い痛いと叫ぶばかりだった。

すると次の伝令がやってきて、「報告!」と言って馬から降りようとすると、
今度は胸に銃弾が当たった。これもひっくりかえって人事不省(ふせい)となった。

三人目の伝令のみが、弾丸に当たらず報告を立派に終えたので、
その報告は司令部に完全に届いた。

私はその晩の夕食後、野戦病院に行き看護兵に尋ねた。
「昼間司令部で、重傷を負った伝令がいるだろう」

「一人は死んでしまいました」という返事で、
「肺臓をぶち抜かれた二人目の伝令か」

「いや一番最初のです」と答えた。

「太腿をやられただけではないか」

「これが弱い兵隊でして、痛い痛い痛い痛いといい続けて
出血多量で死んでしまいました」

二番目は元気だと聞き、行ってみると真っ青な顔で、
息も絶え絶えのように見えたが、

「どうだ」と聞くと、声に力はないけれども、
「大丈夫です。これくらいのことでは死にませんよ」と言った。

本当にこの人は死ななかった。
やっぱり人間の意志の強さで、生き延びるのである。


天風会員への激励

颯爽溌剌(さっそうはつらつ)として、人生の難路を輝かしく
突破して進んで行こうとする天風会員は、

どんな場合にも自分の言語や言葉で消極的な表現をしないようにしよう。

そして自分の実在意識を通じて自分の生命をそこない、
なおかつ、それを耳で聞いて入る他の人の心持まで悪くしないようにしよう。

常に積極的言葉を使う習慣をつくりなさい。
習慣となれば、それはもうたいした努力をする必要はない。

だから実際人生を活きる場合、常に善良な言葉、勇気ある言葉、
お互いの気持ちを傷つけない言葉、お互いに喜びを多く与える言葉を使おう。


危篤の人間でも助かる

人間の気持ちは誠におそろしいものである。

たとえ医学上からみれば助からないような病人でも、こちらが元気で
積極的態度のときには、その人間の状態がずうっとよくなってしまうものだ。

私はそれで、どれほど危篤になっている人間を助けてきたかわからない。

「さあ、心配するな! 俺がきたからもう大丈夫だから、
いいか! 俺が駄目だといったら覚悟しろ」

「俺が駄目だといわなければ大丈夫だから!」というと
ずうっと勇気がでてくるものです。


この世は美しい平和な世界になる

だから私はいつもいう。

お互いに勇気づける言葉、喜びを与える言葉というような積極的な言葉を
使う人が多くなれば、この世は期せずして、もっともっと美しい平和な世界になる。

絶智的なものは、人々の心でのみ造られる。
すなわち一切を創り変える宇宙霊の力を、個人の生活の中に受入れ、

その人々が立派な人間達の集まりを作ってこそ、
国家社会は如実に改善されるのだ。





中村天風は天風会員に向かって話していますが、
この文章を読んでいる人は、みんな天風会員なのだと思います。




(参照文献 「運命を拓く 天風瞑想録」 中村天風)




ではでは



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あなたの「吉」が、私の「希(ねがい)」 
あなたに、たくさんのいいことがやってきますように。