22 第五章 大いなる悟り その1
“運命を拓く 天風瞑想録” の学び
こんにちは。ご来訪ありがとうございます。
やまおか きよしです。
中村天風をご存知でしょうか。
名前ぐらいは聞いたことがあるでしょうか。
大谷翔平が愛読していることで有名かも知れません。
この方は、日本だけではなく、数多くの『人物』に、
大きな影響を与えた英傑と呼ばれています。
「運命を拓く」を学び、人生のあり方を一緒に考えてみませんか。
運命を拓く 瞑想録
22 第五章 大いなる悟り その1
人の心
今日は、人の心というものが、なんと、この世の何物にも比べることが
出来ない大きなものであるということを、正しく悟ることにしよう。
全くお粗末な精神文化
現代の人々は、物質文明という時代に生まれたおかげで、
物質的方面では、幸福に活きられている。
しかし精神的方面の生活というものは、残念ながら、昔の精神主義で
活きている人間に比べると、それは全くお粗末である。
紳士淑女は、心の偉大さも知らなければ、その偉大な心が、
なぜ人間だけに与えられているのかということなど、
皆目わからずにいるからなのである。
心は本当にどれだけ大きなものか
およそ、大宇宙というものは、この世の中の一番大きなものである、
と誰でもが考えている。
アインシュタインは、宇宙の広さを、光速で飛んでもその半分を
行くのに五十億光年かかると言っている。
真剣に気づかねばならないことは、人間の心の大きさである。
果てしない大宇宙よりも、人間の心の方が偉大であるということである。
月を見て佇(たたず)めば、心は月よりも大きくはないか、
星を見て佇んでいるときは、それだけで、星以上に大きなものではないか。
仏典も、心の大きさを悟っている
何千年も前に、仏典のほうに、心の大きいことが書かれている。
大いなる哉(かな) 心や
天の高さや 極むべからず(極めることはできない)
而(しか)も心は 天の上に出(い)づ
地の厚きや 測るべからず(測ることはできない)
而も心は 地の下に出づ(地の下までもゆく)
日月の光や 踰(こ)ゆべからず(超えられない)
而も心は 日月の明の外に出づ(明かりの外に出る)
天地 我を待ちて 覆載(ふくさい)し(万物を覆い)
日月 我を待ちて 運行し
四時 我を待ちて 変化し
万物 我を待ちて 発声す
之を 最上道 と名づけ、また 無上菩提 と名づけ、
また 正法眼蔵 と名づけ、また 涅槃妙心 と名づく
これを読んで私は、ハッと気がついたのである。
「広大無辺の大宇宙よりもさらにこころは大きいじゃないか・・・」
心の値打ち
哲学的にいうなら、あなた方の自我の中には、
造物主の無限の属性が、宿っている。
それは、自分および人の世のために、その尊いものを善用して、
この世に生まれた人間達の幸福を増進し、進化と向上とを
現実化させようとする、造物主の意図に他ならないのである。
どんな人間の生命の中にも、造物主の無限の属性というものが
与えられているのである。
運河の水の話
運河だけを考えてみると、水量は極めて僅かしかないように
しか見えない。
しかし、あれが大海と繋がって存在している現在の状態を考えて
みるなら、運河は無限の水量と繋がっているのだ。
人間を、ただそれだけの存在で考えれば、極めて小さい。
しかし、その心を通じて、自分の生命と造物主とが常に
結びついているのだ。
この侵すべからず事実に気付いたならば、どんな思慮の浅い人でも
「ああそうだ!自我の中に、造物主の無限の属性が存在しているのだ」
ということを悟れるはずである。
「自分は一人じゃない、造物主と繋がっているのだ」
という言葉は、自分の心を勇気づけてくれます。
(参照文献 「運命を拓く 天風瞑想録」 中村天風)
ではでは
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