45 第十章 恐怖への戒め その2

運命を拓く 天風瞑想録” の学び

こんにちは。ご来訪ありがとうございます。 
やまおか きよしです。

中村天風をご存知でしょうか。

名前ぐらいは聞いたことがあるでしょうか。
大谷翔平が愛読していることで有名かも知れません。

この方は、日本だけではなく、数多くの『人物』
に、大きな影響を与えた英傑と呼ばれています。

「運命を拓く」を学び、人生のあり方を一緒に
考えてみませんか。





運命を拓く 瞑想録
45 第十章 恐怖への戒め その2


恐ろしいということはない

人生、何事に対しても、自分の心の態度を、
恐怖から、断然引き離しておかなければならない。

原爆が落ちた時、「原爆は恐ろしいなあ」
と思ったときはもう死んでいる。

私は、死生の巷(ちまた)を、もう飽きるほど、
活き抜いてきた人間だ。

しかし一遍も、「ああ恐ろしかったなあ」と
思ったことはない。


もっと強い方面から考え直す

やたらと、物事を、恐怖観念で考えるのは、
宇宙霊と人間との関係を、強く信じるという
信念が欠けているからである。

だから、もっともっと強い方面から考え直す
ことである。

「自分の生命の背後には、見えないけれども
宇宙霊が、自分を抱きしめるように、
自分と共にあるんだ! 
我は宇宙霊とともにいる!」

己を守る者は、己だ

何か恐怖的に物を考えるような観念が出たら、
積極的な言葉で、そんなものは吹き消して
しまいなさい。

「自分の尊い生命を守ってくれる心の王座には
断然、恐怖というような悪魔は入れないのだ!」

「己を守る者は、己だ!」



恐怖観念撃退の誦句


人の心霊が、宇宙の神霊と一致するとき、
人の生命の力は驚嘆に値する強さをもつに至る。

しかも、この尊厳なる宇宙の神霊と一致するには、
第一に必要なことは、心の安定を失っては
ならないことである。


そして心の安定を失うことの中で、一番
戒(いまし)むべきものは恐怖観念である。

そも、この恐怖なるものこそは、
価値なき消極的の考えで描いている
シミだらけな醜い一つの絵のようなものだ。

否、寸法違いで書いた設計である。


かるがゆえに、今日からは私は
断然私の背後に、私を守りたもう、
宇宙霊の力のあることを信じて、
何事をも怖れまい。


否、人が常にかくあることを心がけるならば、
必然、人生に恐怖に値するものがなくなるからである。


ゆえに健康はもちろん、
運命の阻(はば)まりしときといえども、
本当に私は私の背後に、私を守りたもう
宇宙霊の力のあることを信じて、何事をも怖れまい。

本当に私は私の背後に、
私を守りたもう宇宙霊の力のあることを信じて、
何事をも怖れまい。


この世の中にあるものの中で、一番恐ろしい
ものを教えてあげよう。

二つある。

真理が一番恐ろしい。
これはもう、どうすることも出来ない。

第二に恐ろしいのは、ものごとをよくよく
考えないで、ただ無暗に恐れる自分の心が恐ろしい。

真理は怖れ畏(かしこ)まなければならない。

同時に、自分の心を、やたらに、自分の健康を
悪くしたり、運命を悪くしたりしないように
もう一つの正しい心で、監督しなければならない。


さあ! もう何も恐れない! 
心の中に、恐怖なんていうものは全然ない
という人間になって眼を覚まそう!




何か、恐れを感じ始めたら、
この誦句を思い出しましょう。




(参照文献 「運命を拓く 天風瞑想録」 中村天風)




ではでは



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あなたに、たくさんのいいことがやって
きますように。