“感情” のフレームワーク  1  数字の落とし穴 ④ 「少数の法則」


こんにちは。


人間の活動の中で、ビジネスにはビジネス・フレームワークがありますが、“感情”にもフレームワークがあります。
これから順番に紹介していこうと思います。
あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?





1 数字の落とし穴 

④ 「少数の法則」


データの数が十分でないにも関わらずすべてを語ってしまう、“過剰一般化”のバイアスのこと。





「少数の法則」の実情


個人の経験を世の中全体と呼び、一般化してしまう


会社での会話、「営業っていうものは・・・」、
「仕事っていうのは・・・」、
「XXってものは・・・なんだよ」と言葉を浴びせたり、
「オレの経験では・・・」というお決まりの常套句には要注意である。

他人にはその情報がなく、その根拠も“自分”なので、相手にそれ以上踏み込んだ議論に持ち込ませないという、一方的かつ他人には崩しがたくするワザを持っている。



4人にしかインタビューしなくても、3人が認めると??


これで、本当に「75%の人が選びました!!」と言えるのだろうか。
限られたサンプルでも一般化し、それを鵜呑みするのは危険で、リスク以外の何物でもない。
日常会話で、
「みんな言ってるよ」、
「みんな買ってるよ」なども、
ごく少数の意見を、自分の都合に合わせて反映している可能性が高い。



「この売り場で1等の1億円が当選しました」・・・次も当たるの?


宝くじの当選番号はランダムに決まるため、たとえその売り場で過去数回当たりが出たとしても、次に当選する勝率が高いことにはつながらない。

宝くじを購入する個人にとっては、どこの店で買おうと、当選する確率には全く変化はなく、なんら関係はない。





ビジネスとの関わり


対処方法を知ることは、“直感のワナ”を味方に変える。

自分自身、社内のメンバーの思い込みを防ぎ、お客さん、関係する会社との関係の維持や実績を上げていくことに有意義であると考える。


今、ネット上やTVの企業のCMで、“~No1”、“~金賞” などの表現が充満しているが、
「当社の調査に基づいています・・など」の言い訳が添えられているのを見ると、
この“少数の法則”を思う存分利用しているかもしれない。

サンプル数から全体像を推定する方法が研究されているが、それなりのサンプルの量は必要だと思われるので、ちゃんと質問したほうがいいかも知れない。





それって、サンプル数はどれくらいですか?

評価方法はどういう方法ですか?





(参照文献 「人は勘定より感情で決める」柏木吉基)



ではでは



やまおか きよし

営業戦略を見つけるコピーライティング Office Kiyoshi



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