8  第一章 生命の力 その2


“運命を拓く 天風瞑想録” の学び


こんにちは。ご来訪ありがとうございます。 
やまおか きよしです。


中村天風をご存知でしょうか。

名前ぐらいは聞いたことがあるでしょうか。
大谷翔平が愛読していることで有名かも知れません。

この方は、日本だけではなく、数多くの『人物』に、
大きな影響を与えた英傑と呼ばれています。

「運命を拓く」を学び、人生のあり方を一緒に考えてみませんか。





運命を拓く 瞑想録
8  第一章 生命の力 その2



宇宙霊

この現象界に存在するもののすべては、根源的実在物、
いわゆる私の名付けた“宇宙霊”から生み出されたものである。

この世のすべてが造物主の分派であるというのは、このためである。

宇宙エネルギーの受け入れ過程は、
脳髄から神経系統に受け止められて、それから肉体に伝えられる。

このエネルギーは、現象界にその命を活かす道具として
与えられている肉体を活動させているのである。


五つの物質

また反面、人間が生きるためのエネルギーを受け入れる物質として、
昔から五つのものをあげている。

第一が空気、これが人間の肉体を活かす要素の大部分を占めている。
第二に食物、第三に水、次に土と太陽光線の中の活力。

これは私が医学生時代に教えられたことである。


原動力は別のところにある

しかし、これらが肉体を活かす作用を行う原動力には
なっていないということである。

自動車のエンジンで考えてみよう。エンジンは、燃料だけでは回らない。
発火装置が必要である。

人間の体も、空気を吸い、食物をとって、水を飲み、土の上で生活をし、
日光があれば、いつまででも生きていることになる。

しかし、それだけでは人間は生きてはいけない。
その生命を活動させるという、一つの作用を起こすものが肉体になければならない。

それを我々の習った医学では全然考えてなかった。
もし我々の習った医学のいうとおりであれば、薬さえ飲めば病は治るはずである。

しかし、うまくいかないのは、
あらゆる活動の原動力的要素となるべきものは完全でないからである。


心の態度を積極的に保つ

健康と運命を正しく保持し、
生き甲斐のある人間として人生を活きたいと欲するものは、

何をおいても、人間の活きる命の力を豊富にし、
受け入れられる活き方を考えなければいけない。

その活き方とは、いかなる場合にも心の態度を積極的に保つことであって、
どんな場合にも最高度に引き上げられた自己認証をゆるがせにしないということである。


最高度の自己認証

難しく考えなくてもよい。
要するに消極的にものごとを考えなければそれでよいのである。

どんな場合にも、
「人間というものの生命は、一切の生命をしのいでいる力の結晶だ」
と正しく思いこんでしまうことである。


幸福の宝庫を開く鍵とは

そしてこれを、いかなる場合にも、心にしっかりと堅持することである。
これが悟りである。

心一つの置きどころ、積極的か、消極的かというだけで、
人生の、本当の幸福の宝庫が開かれるかどうかが決まってしまうのである





「心の態度を積極的に保つ」
この言葉は何度も出てくると思います。


(参照文献 「運命を拓く 天風瞑想録」 中村天風)




ではでは



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