30 第七章 人間の生命の本来の面目 その1

“運命を拓く 天風瞑想録” の学び


こんにちは。ご来訪ありがとうございます。 
やまおか きよしです。


中村天風をご存知でしょうか。

名前ぐらいは聞いたことがあるでしょうか。
大谷翔平が愛読していることで有名かも知れません。

この方は、日本だけではなく、数多くの『人物』に、
大きな影響を与えた英傑と呼ばれています。

「運命を拓く」を学び、人生のあり方を一緒に考えてみませんか。





運命を拓く 瞑想録

30 第七章 人間の生命の本来の面目 その1


聞く必要はないのである

おおむね多くの人々は、知っていなければならないことは
知らなくて、知っていて何もならない余計なことは知っている。

たとえば、テレビの企業のPRだとか、ラジオドクターの
衛生講話だとか、あんなものは聞く必要はないのである。

「今年はホンコン風邪が流行して、それが命取りだそうですから、
用心しましょうね。」という。

どう用心するのか。
一番肝心なのは、どう用心するかということ。
用心する方法を知らないで「用心しましょう」という。

こんなことは要らないことだ。

用心に用心を重ねていても、風邪をひくことがある
ということを考えなければならない。


もう少し馬鹿になれ!

世の中には、素人のくせに、医者よりも自分の病を
詳しく知っている“馬鹿”がいる。

現に、天風会員副会長の安武貞雄が大学生の時代に、
今から五十年前になるが、私に対して、ぬけぬけとこういった。

「こと、腎臓に関する限りは、私は博士にも負けません」

「なにしろ、私は幼少の折から、この病をわずらって
いるのだから、この病に関しては、トコトン研究しています。」

「偉いなあ、偉いけれども、お前、もう少し馬鹿になったら
どうだ」といいたのある。

「いろんな知識を知っていて、それでいてちっとも治って
ないじゃないか。
お前、もう少し馬鹿になれ!すべて忘れてしまえ!」

それで彼は、馬鹿になって忘れたから、
立派に大学を出てこの年まで、元気で活きていて、
そして副会長をやっているじゃありませんか。


人間の生命の本来の面目

人間の生命の本来の面目は何だろう。
少し考えてごらん。それは、“創造の生活”である。

これが、生まれたときから、お互いの生命に与えられた、
本来の面目なのである。

進化と向上を現実化するために、人間に、
この本来の面目が与えられているのである。

どんな人間でも、気が狂ってないかぎりは、
「何ものをも完全であらしめたい。
完全につくり上げたい」
という気持ちが、誰にでもあるはずである。


六十から手習いしなさい

私が声高くしていいたいのは、どんな老年になっても、
自分の心から、この意欲をピンボケにしてはいけない
ということである。

若いうちは、とにかく自分というものをもっと優れ、
より秀でたものにしたいという意欲で、心の中は相当に
燃えている。

しかし、定年が気になり、六十を過ぎると、早くも生命の
老い先の短さを感じて、そそっかしい人間になり、
この創造の意欲が薄くなってくる。

昔の人は、そういうのが多かったと見えて、
六十の手習いなんていうが、
私は「六十から手習いしなさい」というのである。

どんなに年を取っていようとも、自分の心の中で
想像の意欲という情熱の炎をえんえんと
燃やしていなければいけないのだ。





はい。私も、六十からの手習いを実践しております。




(参照文献 「運命を拓く 天風瞑想録」 中村天風)



ではでは



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あなたに、たくさんのいいことがやってきますように。