35 第八章 人生の羅針盤 その2

“運命を拓く 天風瞑想録” の学び

こんにちは。ご来訪ありがとうございます。 
やまおか きよしです。

中村天風をご存知でしょうか。

名前ぐらいは聞いたことがあるでしょうか。
大谷翔平が愛読していることで有名かも知れません。

この方は、日本だけではなく、数多くの『人物』に、
大きな影響を与えた英傑と呼ばれています。

「運命を拓く」を学び、人生のあり方を一緒に
考えてみませんか。





運命を拓く 瞑想録
35 第八章 人生の羅針盤 その2


心を積極的にするには

諸君は、心は積極的にしなければいけないことは
知っている。

精神生命の固有する官能性能を積極化させることが
先決問題であることを学んでいる。

そして、その条件や条件解決の方法も会得した。

尊く、強く、正しく、清く活きなければならない
ことが、人間の活き方だということも知っている。

そして出来るだけ、明るく、朗らかに、生々として、
勇ましく活きることを心掛けてはいるであろう。

しかし、その心がけていることが、いかなる場合
にも、徹底しているかというと、そうはいかない
だろう。

これから悟ろうとする肝心要のものが抜けている
のである。

それはいったい、何かというと、一言にして尽きる。
「信念」ということである。


信念の重要性

時の古今と言わず、洋の東西を問わず、信念の重要性
というものを、人生を説く人は、誰でもが力説している。

紀元前のソロモンは、「人の本当の値打ちという
ものは、宝石でもなければ、黄金でもない。

いわんや地位でもなければ、名誉でもない。
ただ、信念の二文字である」と言っている。

釈迦は、
「信ぜざれば救う能わず、縁なき衆生は度し難い」
と言っている。

キリストは、「まず。信ぜよ」と言っている。

マホメットは、「疑って、迷って、真理から
遠ざかる者よりも、信じて欺かるる者、
汝は幸いなり」と言っている。

本当に信ずる気持ちを持っているものは、ものの
本当か嘘かはパッとわかるものである。

本当のもの以外は信じないからである。


なぜ疑いがいけないのか

現代の人間は、何でも、まず疑いから考えよう
とする。そうすることが、正しい考え方のように
思っている人が多い。

疑いの方から考えようとするから、自分と
いうものが、勢い、小さな存在になってしまって
いる。

では、なぜ疑いがいけないのか。それは疑い
出したら、何事も安心ができないからである。

例えば、夜眠るのだって、疑ったら眠れない。
「今夜眠っている間に、死んでしまいはしないか」
と思ったら、うかうか寝られもしない。


科学は万能の学問ではない

現代の人間、特に理知教養のある人ほど、自分の
ことまで疑う悪い心持を持っているのは、
科学教育の余弊だといってもいい。

科学は証明を必要とする学問であるから、証拠が
ないと是認しない。

ところが、この世の事柄が、すべて1+1=2で
わからなければ承諾しない。

この考え方で、人生を活きていると、わからない
事柄の多い人生の中に、自分のいる姿を発見して
しまう。

そうすると、ただ不安と恐怖の実が、その人の
人生を襲うことになってしまう。

時の古今、洋の東西を問わず、名を成し、
功を遂げた偉人や傑士を見てみるがよい。

誰も皆、信念の人であったことを発見するに
違いない。




次回は、信念の確立することについてのお話です。




(参照文献 「運命を拓く 天風瞑想録」 中村天風)



ではでは



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