39 第九章 第一義的な活き方 その2

“運命を拓く 天風瞑想録” の学び

こんにちは。ご来訪ありがとうございます。 
やまおか きよしです。

中村天風をご存知でしょうか。

名前ぐらいは聞いたことがあるでしょうか。
大谷翔平が愛読していることで有名かも知れません。

この方は、日本だけではなく、数多くの『人物』に、
大きな影響を与えた英傑と呼ばれています。

「運命を拓く」を学び、人生のあり方を一緒に考えて
みませんか。





運命を拓く 瞑想録
39 第九章 第一義的な活き方 その2


三郎少年の目覚め

蕃山と中江藤樹の話を聞いて、私は、
「ハーッ、これだ、これだ」と思った。
私が十三歳のときであった。

当時贅沢三昧に暮らしていた私は、
この物語が書いてある本を読んで、
「これでは、いけないぞ!」と思った。

十五歳のとき、私は、
「糞! 男一匹、独立独歩だ。親のおかげで、
こんな暮らしをしていたって何になるか。
よし、飛び出してしまえ!」と思った。

いきなり飛び出すわけにはいかないので、
「よし! 乱暴狼藉してやろう。
そして親に愛想をつかせてやれ!」

と思い、もう手に余る乱暴をしてやった。

若い時のインスピレーション

そうして、本当に私のことが、手がつけられなく
なったものだから、父は母の兄に相談したところ、
私は、頭山満先生のところへ、やられたのである。

そして、親のところを離れて、中年まで、満蒙に
行くなど、自ら苦労に苦労を重ねたのだ。

後年、その苦労を喜びとして活きるような
気持ちができ、自分自身をそのまま捨てない
気になったことは、若い時に読んだ書物から
受けたインスピレーションだと思う。

わかる人は、十人に一人

私の会員で、たいていの人は、
「先生から教わったおかげで体も丈夫になり、
商売も繁盛し、先生に手をあわせて拝んでいる
ような始末でございます。
ありがとうございました」という。

しかし、そういうお礼を言う人は、
それが逆になったら、どう思うだろう。
きっと私を恨むだろう。

「何が天風や。笑わせるぜ、
受講料ただ取られたようなもんや・・・」

「ああ、よくわかってくれたねえ。
ありがとう」と私が言うのは、

「先生のお話を聞いてから、
どんな苦しいことがあっても、
憂いことがあっても、
それに負けなくなりました。

病があれば、ああ、ありがたいな、
自分の活き方が悪かったから、
神がそれを教えるために
与えてくだされたお慈悲だと、
私もそう思うようになりました。
ありがとうございます」

と、こういわれると、
その人を抱きしめたいような気持になる。
それが本当の目的だからである。


晴れてよし、曇りてよし、富士の山

もう多く言うまでもなく、
人間が思ったり、考えたりする思考が、
良きにつれ、悪しきにつれ、
深刻であればあるほど、

その事柄を自分に引き付けるにふさわしい
資格を、自分が作ってしまうのである。

心が積極的であれば、積極的なものを引きつけるし、
心が消極的であれば、消極的なものを引きつける。


本当の幸福

凡人というものは、環境をやたらに呪い、運命を
やたらに悲観している人が多くはないか。

そういう人間は、たとえどんなに金ができようが、
境遇がよくなろうが、本当の幸福は感じない。

本当の幸福とは、自分の心が感じている、
平安の状態をいうのだ。

現在の生活の状態、境遇、環境、職業、何もかも
一切のすべてを、心の底から本当に満足し、
感謝して活きているとしたら、
本当にその人は幸福なのである。


英国の諺(ことわざ)

It had better to pretend as very happy when you are blue.

“お前が、がっかりしたときに、
ああ、俺は、とても幸福だなあ、と、
嘘でもいいから、そうするがよい“

そういうような気持ち、
心持を持つように努力すると、
本当の感情というものが
出るようになるのである。





「生きていることを、
ただありがたく感謝しなさい!」
と先生は、おっしゃっています。




(参照文献 「運命を拓く 天風瞑想録」 中村天風)



ではでは



Office Kiyoshi 山岡希吉(やまおかきよし)

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あなたの「吉」が、私の「希(ねがい)」 
あなたに、たくさんのいいことが
やってきますように!