“感情” のフレームワーク 7 先送りの落とし穴 ②「将来よりも今が大事」-下
こんにちは。ご来訪ありがとうございます。
やまおかきよしです。
人間の活動の中で、ビジネスにはビジネス・フレームワークがありますが、“感情”にもフレームワークがあります。
あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?
7 先送りの落とし穴②「将来よりも今が大事」-下
時間の経過とともに低下する割引率
「将来の価値を割り引いて、現在の価値に置き直す」ことを時間割引といい、割引に使う1%のことを割引率と呼ぶ。
人が感じる割引率は一定ではなく、時間の経過とともに低下する。
特に現在に近い段階では非常に大きく、その後だんだんと割引率が低くなっていく。
銀行の金利などに使われる「一定割引」に比べて、感じる価値は大きい。(下記図の点線)
次の選択肢のどちらを選ぶか?
(A) 今すぐに10,000円をもらう
(B) 1年後に12,000円をもらう(20%増しの額)
実際のところ、多くの人が(A)を選ぶ。
人が感じる割引率は一定ではなく、時間の経過とともに低下していく。
しかし、現在に近い段階では非常に大きく、その後に段々と割引率が低くなっていく。
このことを、双曲線割引と呼ばれており、一定割引率の線と比較したものが上の図である。
一年後の12,000円の価値は、現在価値に直すと7,500円
上記の選択肢ではこの一年の割引率が大きく、1年後の12,000円は、実際には7,500円の価値に感じてしまうので、目の前の10,000円の方が価値を感じてしまうのである。
過剰な時間割引の弊害
近未来の過剰な時間割引は、本人がある目的を持っていても、達成するのに行動を取れなくなってしまう弊害がある。
・将来の自分の健康よりも現在の価値が勝り、今日も“禁煙は延期”となる。
・ダイエットの目標があるにも関わらず、目の前にケーキが差し入れられると、痩せる喜びよりも今日のケーキを食べる喜びが勝り、ダイエットが永遠に実現できなくなる。
・クレジットカードで“今の快楽”を求めて買い物をしてしまし、カード破産に追い込まれてしまう。
などなど。
双曲型割引を想定すると、あなたはどんな目標を立てていきますか?
(参照文献 「人は勘定より感情で決める」柏木吉基)
ではでは
やまおか きよし
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