“感情” のフレームワーク 9 知覚がもたらす落とし穴 ③「ハロー効果」
こんにちは。ご来訪ありがとうございます。
やまおかきよしです。
人間の活動の中で、ビジネスにはビジネス・フレームワークがありますが、“感情”にもフレームワークがあります。あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?
“感情”のフレームワークは今回で、最終回となります。
9 知覚がもたらす落とし穴
③「ハロー効果」
ハロー(halo)とは英語で聖人や仏様の後光(ごこう)のことを指す。
あるカテゴリーで人を良い(悪い)と考えた時に、他の関係のないカテゴリーにおいても同じく良い(悪い)と判断してしまうことをハロー効果と呼ぶ。
ポジティブ・ハロー効果
ポジティブ・ハロー効果は、あるカテゴリーで良い評価だとほかのカテゴリーで良い評価だとほかのカテゴリーでの評価もよくなることを指す。
例
海外で日本車メーカーがシェアを伸ばしてきた要因 「日本車=品質が良く壊れにくい=安全」の図式。「良いブランドイメージの会社の製品は、その品質自体もよいはずだ」という印象を与える。今でも「日本製」は、どんなものでも高品質のイメージが高い。
ネガティブ・ハロー効果
ネガティブ・ハロー効果は、あるカテゴリーで良い評価だと他のカテゴリーでは、低いと思われてしまう効果を指す。
例
「理系出身の人は、英語や交渉などのコミュニケーションが苦手に違いない」という一般的な印象を持たれること。
但し、ネガティブ・ハロー効果は、必ずしも悪い影響を与えるわけではない。
理系出身の人が、英語や交渉などのコミュニケーションで苦手でないことを見せると、反動で必要以上にポジティブな評価をしてもらえることがある。
ビジネスとの関わり
対処方法を知ることは、“直感のワナ”を味方に変える。
自分自身、社内のメンバーの思い込みを防ぎ、お客さん、関係する会社との関係の維持や実績を上げていくことに有意義であると考えます。
CMの例
一番わかりやすいのが、CMに人気タレントを起用すること。
好感度が高い芸能人が宣伝していることで、その商品やサービスまでもが魅力的に見えるというハロー効果を生み出すことができる。
同様に権威がある人(評論家や学者などの専門家)が紹介することで、やはりその商品やサービスがいいものに思えてくる。
会社での例
有名企業に勤めている => 優秀な人?
みんながそうとは限らない。
あの人はXXX大学を卒業している => 優れたビジネスパーソンである?
学歴は「事務処理能力」と関連があると言われているが、ビジネスパーソンを規定するほんの一部の要素でしかない。
YYYさんは英語が得意である => YYYさんは勉強が得意で優秀である(仕事もできる)?
日本企業で周りのほとんどの人が英語に対して苦手意識を持っているような職場の場合、顕著にみられる。
あの人は大学院を出ている => 勉強熱心で仕事もできる人材である?
大学院の専攻内容と仕事の内容がまったく一致していない例も多くみられる。
第一印象で人を判断していて、後から見かたが変わったという経験はありませんか?
(参照文献 「人は勘定より感情で決める」柏木吉基)
次回から、新しいテーマでの連載を企画しています。
ご期待ください!
ではでは
やまおか きよし
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