“感情” をビジネスに! ネガティブ編 その10 「軽蔑」
こんにちは。 やまおか きよし です。
人間の活動の中で、“感情” は “論理” を上回り、ビジネスにおいても大きな影響を与えるものと考えます。
これから順番に紹介していこうと思います。
あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?
ネガティブ編 その10 「軽蔑」
「軽蔑」とは、
相手の人格や能力などを劣ったものとみなし、見下してばかにすること。あるいは、相手の行動が、社会的なルールに反していると判断し、蔑むこと。
「軽蔑」のメカニズム
人はさまざまな理由で、他人を軽蔑する
相手の属性の評価:「生まれ育ちが悪い」、「社会的地位が低い」
相手の人格や能力を評価:「あの人は自分勝手だ」、「あの人は成績が悪い」
法や倫理に反する行為の評価:「横領をした」、「不倫をした」
軽蔑は「自分と相手を比較する」、「相手の価値や言動を、社会の基準やルールと照らし合わせる」といった複雑な文脈から生まれる、きわめて社会的な感情である。
自己評価の低い人が、他人を軽蔑したがる
他人を軽蔑したがる人は、自分の能力に対する自己評価が低いという特徴がある。
「自分の本来あるべき姿」になるための正しいゴール設定ができず、
「劣っている自分」、「ダメな自分」が居心地のいい領域(コンフォートゾーン)になってしまっており、そこから抜け出せず、他人を心の中で貶めることで、少しでも自分を上だと思いたいと考えてしまう。
「軽蔑」という感情をコントロールするには?
1 なぜ軽蔑の念が沸くのか考える
もし他人に対する軽蔑の念が沸いてきたら、「なぜ自分は、相手を軽蔑しようとしているのか」を考えると、自分の中に「相手の価値を貶めたい」という気持ちがあることを気付く。
2 相手の行動の裏側を想像する
もしも相手が、社会のルールに反することをしたなら、「その人がなぜ、そんな行動をとるのか」を考える。想像力と論理的な思考を働かせ、相手の事情や、その行動によって相手が今後こうむる不利益に思いをはせれば、軽蔑は同情に変わる
3 軽蔑は「自分らしくないと」と考える
自分の中に、他人に対する軽蔑の気持ちがあることに気づいたら、自分を責めるのではなく、「自分らしくない」と考えるようになると、「他人を軽蔑する自分」に対して居心地が悪くなるようになる
ビジネスとの関わり
対処方法を知ることは、自分自身を守り、精神的安定に役立つ。
お客さん、関係する会社、自分の社内のメンバーとの関係維持に役立つ。
自分を取り巻く相手の行動の裏側を考え、相手の事情を理解できるようになると、
相手の行動も予想できるようになり、自分の適切な行動をとりやすくなると思われる。
相手に対して「あなたらしくない」と思うのは、どんな場面でしょうか?
(参照文献 「感情」の解剖図鑑 認知科学者 苫米地英人)
ではでは
やまおか きよし
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