“感情” をビジネスに! ポジティブ編 P-7「感謝」


こんにちは。 やまおか きよしです。


人間の活動の中で、“感情” は “論理” を上回り、ビジネスにおいても大きな影響を与えるものと考えます。

これから順番に紹介していこうと思います。

あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?




ポジティブ編 P-7 「感謝」


「感謝」とは、

相手の行為によって、自分が恩恵や利益を受けたことを積極的に評価し、ありがたく感じる気持ち。気持ちをなんらかの形で示したり、礼を言ったりすることにより、その感情を表現することが多い。




「感謝」のメカニズム


感謝をすると、自分自身も幸せな気持ちになる?


「感謝」という感情は、非常に良いもの、美しいものとしてとらえられている。

何かに感謝したときには、脳内に、気分を良くしたり、免疫力を高めたりする働きがあることで知られる神経伝達物質ベータエンドルフィンが分泌され、感謝の感情をもった自分自身も幸せな気持ちになるといわれている。



感謝は、受け取った行為への対価にすぎない


欧米のレストランで食事をした場合、ウェイターから受けたサービスへの感謝の気持ちを、

チップという形にしてわたしている。

感謝という感情は、相手から受けた厚意への対価であり、貨幣に換算されることもあれば、貨幣の代わりに用いられることもある。



日本社会の特殊な事情


日本にはチップの制度はない。それどころか、サービス提供者は、必ず客に対して感謝の言葉を述べる。日本社会には「お客様は神様である」という考えが浸透しており、儒教の影響もあり、「上の立場のしてくれたこと(お金を支払ってくれたこと」に対して、感謝の気持ちを示している。

また、客は客で、お店にお金を支払った上で、お店に感謝の気持ちを述べることが少なくない。日本には、「人はお互いに感謝し合うべきである」という文化も根強く残っているためである。




「感謝」という感情と付き合っていくには?


感謝し合うことは、厚意への対価を相殺すること


日本であれ、欧米であれ、「感謝という感情が、相手から受けた厚意への対価である」という基本的な事実は変わらない。

日本では、お互いに「ありがとう」と言い合うことで、感謝という対価を相殺している。

日本人はチップなどお金を使わず、もっともうまく「感謝」という感情を利用している民族であると言えるかもしれない。



「厚意の貰い逃げ」は許されない


「感謝し合う」ことが当たり前になっている日本人は、「厚意のもらい逃げ」に対しては、他の国の人以上にシビアだといえる。

道を譲ったり、友人にノートを貸したりした時に、「ありがとう」の言葉がないと不愉快な気分になったりするのは、「感謝」という対価を求めているからである。

対等な相手に無償で提供したものに対し、感謝という対価が返ってこないのは、食い逃げや万引きと同様、許されないことである。



動物の世界には「感謝」は存在しない


動物の親が子供に餌を運ぶのは、親はその行為によって、「種を保存させる」という対価をえているが、あくまでも本能に基づいての行動であり、感謝という感情はない。




ビジネスとの関わり


対処方法を知ることは、自分自身を守り、精神的安定に役立つ。

お客さん、関係する会社、自分の社内のメンバーとの関係維持に役立つ。


日本では今でも、ビジネスメールで「いつもお世話になっています」の一言ではじまっている。

ITで成功した一部の起業家などは、「あいさつは、一切不必要で時間の無駄である」と憤慨する向きもあるが、「お互いに感謝し合う」という文化が根強く残っている日本では、「いつもお世話になっています」と始める方が、円滑に進むのではないだろうか。


しかしながら、相手が「あいさつは不要」とわかっている場合は、柔軟に相手に合わせる必要がある。

「感謝」の気持ちがあれば、いろいろな場面で相手に伝えるとがいいと考える。





あなたはどんな「感謝」をお客さんに伝えているでしょうか?






(参照文献 「感情」の解剖図鑑 認知科学者 苫米地英人)



ではでは



やまおか きよし

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