“感情” をビジネスに! ポジティブ編 P-8「憧憬」


こんにちは。 やまおか きよしです。


人間の活動の中で、“感情” は “論理” を上回り、ビジネスにおいても大きな影響を与えるものと考えます。

これから順番に紹介していこうと思います。

あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?





ポジティブ編 P-8 「憧憬」


「憧憬」とは、

理想とする物事や人物に強く心を惹かれ、思い焦がれたり、志したりすること。あこがれ。





「憧憬」のメカニズム


子どもが「憧れる」対象は幅広い

どのような対象に「憧憬」という感情を抱くかは、子どもと大人で大きく異なる。

子どもはさまざまな対象に、「すごい」、「かっこいい」と思った対象には、何に対してもあこがれを持つ。

子どものうちは、自分の能力や適性と社会の現実を考えあわせて、「自分の理想の姿」を冷静に思い描くことは、ほとんどないので、幅広い事柄に対して憧憬を抱く。



大人は達成可能な事柄だけに憧れる


大人にとって憧れの対象となるのは、頑張れば手に入りそうなものやライフスタイルなどに限られてくる。

歳をとり、経験や知識が増えてくると、人はどうしても、「現実社会の中で、自分にはどれだけのことが達成可能か」を考えるようになる。

そして、そのときの自分にとって達成可能な事柄のうち、ベストなものに憧れるようになる。

可能性がないものに本気で憧れることは、基本的にはない。



憧憬と嫉妬は裏表の感情


大人にとっては、「憧憬」も「嫉妬」も似ている。

「自分よりも恵まれている」、「自分よりも優れている」と感じ、

かつ「自分にも手が届く」、「自分にもなれる」と

思っている相手にしか抱かない感情である。

中には、有名人に対して、

「あの程度の才能で成功するなんて許せない」、

「あの程度のルックスでちやほやされるなんて許せない」

と嫉妬の念を抱く人がいるが、その根底には、

「もしかしたら自分も、彼らのようになれたかもしれないのに」

という思い込みがある。





「憧憬」という感情と付き合っていくには?


憧れをゴール設定に有効に使う


人物であれ、ライフスタイルであれ、何かに対して憧れを持つことは、自分の理想のゴールを具体的に設定する上で、非常に有効である。

しかし、それが嫉妬の感情に変わると、前向きな行動を阻害してしまうため、前頭前野を働かせ、ゴール設定を見直す必要がある。



「憧れの人のようになりたい」と思ってはいけない


人はみな異なる人格を持っており、どんなに頑張っても、完全に「その人」になることはできない。必死で「あの人のようになりたい」と頑張っても結局は憧れの相手の劣化版コピーにしかなれない。

ゴールは常に「現状の外」に置くことが基本で、まったく畑違いの人や、憧れる人がいるなら、「その人を超えること」を目指して、外側に自分だけのゴールを設定するようにする。





ビジネスとの関わり


対処方法を知ることは、自分自身を守り、精神的安定に役立つ。

お客さん、関係する会社、自分の社内のメンバーとの関係維持に役立つ。


大きなビジネス目標を達成することに憧れを持つことは、自分の理想のゴールを具体的に設定することでもあり、非常に有効である。

ただし、他の人との比較などをすると、嫉妬の対象にもなりうるので、そこは十分な注意が必要であると考える。





あなたの「憧れ」るビジネス目標はどんなものがあるでしょうか?





(参照文献 「感情」の解剖図鑑 認知科学者 苫米地英人)




ではでは



やまおか きよし

営業戦略を見つけるコピーライティング Office Kiyoshi


ご相談はお気軽に!

soudan@office-kiyoshi.com