3-③-F 四つの自助的な反能と感情移入-ア
“7つの習慣” の学び直し
3 公的成功 ③ 第五の法則 理解してから理解される F 四つの自助的な反能と感情移入―ア
こんにちは。ご来訪ありがとうございます。
やまおか きよしです。
「7つの習慣」を読んだことはあるでしょうか。
いろいろなところで取り上げられ、多くの人が解説していますが、私も過去に読んだキリでそれから何年も経ち、世の中の状況は変わっています。
変わらない真実と、また新たな発見があるかもしれないと思い、コヴィー博士のことばを自分なりにピックアップして、もう一度勉強していきたいと思います。
少しでも、ご参考になれば幸いです!
3 公的成功
③ 第五の法則 理解してから理解される
F 四つの自助的な反能と感情移入―ア
「自叙伝的」に聞いてしまう
私たちは、自分の過去の経験に基づいて、「自叙伝的」に話を聞こうとする。
つまり、多くの場合、次の四つのいずれかの方法で返答する。
評価する 賛成、もしくは反対する。
探る 自分の支点から質問をする。
助言する 自分の経験に基づき、序言やアドバイスを与える。
解釈する 自分の動機や行動をもとに相手の動機や行動を捉え、解釈し、説明しようとする。
多くの親は自分の子供の心に近づけない
ここで、父親と十代の息子の間における普段のコミュニケーションがどういうものかを、見てみることにしよう。
「父さん、学校なんてもういやだよ。」
「どうしたんだい」(探り)
「全く現実味がないし、役に立たないんだ」
「お父さんも同じように思ったもんだ。
授業が一番役に立つ。頑張らなくちゃ」(助言)
「自動車整備士にXプラスYなんて意味がない」
「自動車整備士になるだって? 冗談じゃない」(評価)
「ジョーは学校をやめて整備士をやっているけど、たくさん稼いでるよ」
「おまえだって、本当は自動車整備士なんかにないたくないはずだ。
もっと勉強しなきゃだめだ」(助言)
「そうかな、ジョーは結構幸せそうにしてるけど」
「おまえ、学校で努力しているのか」(探り・評価)
「それなりに頑張ったさ。でも無駄だよ」
「有名校じゃないか。もう少し頑張ってみろよ」(助言・評価)
「ほかのやつだって同じ気持ちだよ」
「お父さんとお母さんがどれほど犠牲を払ったか分かってるのか。
やめるなんて許さん」(評価)
「もちろん分かってるよ。でも無駄なんだ」
「テレビを見ずに、もう少し宿題をしたらどうなんだ」(助言・評価)
「もういいよ。これ以上話したくない」
この父親が善意で、息子を助けたいという気持ちもあった。
しかし、この父親は息子のことを本当に理解しただろうか。
息子の心の内側と父親の自叙伝的な反応
「父さん、学校なんてもういやだよ。」(話したい。お父さんの注意を引きたい)
「どうしたんだい」(よかった。興味を示している)
「全く現実味がないし、役に立たないんだ」
(学校で問題がある。ひどく落ち込んでいるんだ)
「お父さんも同じように思ったもんだ。授業が一番役に立つ。頑張らなくちゃ」
(お父さんの自叙伝は聞きたくない。時間で僕の問題は解決しない。うまく言えないけど)
「自動車整備士にXプラスYなんて意味がない」
「自動車整備士になるだって?冗談じゃない」
(お父さんはいやがるだろうな。学校を出ないとお父さんに嫌われるだろうな。
今の言葉を正当化しなければ)
「ジョーは学校をやめて整備士をやっているけど、たくさん稼いでるよ」
「おまえだって、本当は自動車整備士なんかにないたくないはずだ。
もっと勉強しなきゃだめだ」
(僕が何を望んでいるかなんて、全然わかっていないじゃないか)
「そうかな、ジョーは結構幸せそうにしてるけど」
(彼は、中退したけど、失敗なんかじゃない)
「おまえ、学校で努力しているのか」(この話は堂々巡りだ)
「それなりに頑張ったさ。でも無駄だよ」
「有名校じゃないか。もう少し頑張ってみろよ」
(信じられない。学校のレベルの話になってる。話したいことが話せない)
「ほかのやつだって同じ気持ちだよ」
(僕にだって信頼性がある、馬鹿じゃないんだから)
「お父さんとお母さんがどれほど犠牲を払ったか分かってるのか。
やめるなんて許さん」
(次は罪悪感で責める気だ。やっぱり僕は馬鹿なのか)
「もちろん分かってるよ。でも無駄なんだ」
(お父さんはわかっていない)
「テレビを見ずに、もう少し宿題をしたらどうなんだ」
(今の問題じゃないよ。話そうとしただけ馬鹿だった)
「もういいよ。これ以上話したくない」
言葉だけで理解しようとしても、自叙伝的な返答をすることが、
どれだけ私たちの理解力を制限しているか感じ取れただろうか。
本当に理解したいという気持ち、人格、相手との信頼残高、
感情移入のスキルを身に附けるまでは、他の人の見地に立って、
その人の見ている世界を見ることは絶対にできない。
とのことです。
(参照文献 「7つの習慣」スティーブン・R・コヴィー)
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