“感情” をビジネスに! ネガティブ編 その18「寂しさ」
こんにちは。 やまおか きよしです。
人間の活動の中で、“感情” は “論理” を上回り、ビジネスにおいても大きな影響を与えるものと考えます。
これから順番に紹介していこうと思います。
あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?
ネガティブ編 その18 「寂しさ」
「寂しさ」とは、
あるはずのものや、あってほしいものが欠けていて、心細く満たされない気持ち。あるいは、人恋しくて物悲しい気持ち。寂しさの度合いによっては、「胸が締めつけられる」、「涙が出る」といった身体的反応が起こることもある。
「寂しさ」のメカニズム
寂しさには、いろいろな種類がある
「大切な人を失って、寂しい」
「住み慣れた場所を離れて、寂しい」
「恋人や家族がいなくて、寂しい」
「人は、究極的には誰とも分かり合えない、孤独な存在である。そう考えると寂しい」
「ビッグバンの前の、何もない宇宙を想像すると寂しい」
など、抽象度の低いものから高いものまで、人はさまざまな物事に対して寂しさを感じる。
動物の本能から生じる、抽象度の低い寂しさ
動物にはもともと身の安全を守るために群れをなす習性がある。進化した人間にも脳内には集団で行動していた時代の名残があり、一人暮らしの人が寂しさを感じてしまう。
ホメオスタシスがもたらす寂しさもある
人間の身体や精神には、自分にとって居心地のいい状態、慣れ親しんだ状態を維持しようとする力(ホメオスタシス)が強く働いている。なんらかの事情により、
「自分はこういう人間である」
「自分はこういう世界に生きている」という脳内のブリーフシステムが崩れると、最初のうち脳は戸惑い、それを何とか元に戻そうと葛藤するが、この時に寂しさが生まれる。
「寂しさ」をコントロールするには?
想像力と思考力をフルに駆使する
大切な人が目の前からいなくなって寂しさを感じたら、
「他の町で元気に暮らしている、その人の姿」を想像する。
住み慣れた場所を離れて寂しさを感じたなら、
「新しい場所で楽しく暮らすこと」をゴールに設定し、それを達成するための方法を考える。
ある程度時間が経ち、脳が現状を踏まえた新たなブリーフシステムを受け入れるようになると、寂しさは徐々に治まっていく。
寂しさは、人の心が生み出す幻の感情ということに気づく
人間の根源的な孤独に思いをはせるたり、宇宙の成り立ちに思いをはせたりするときに生じる抽象度の高い寂しさも存在する。
想像しすぎ、考えすぎからうまれているので、想像するのをやめれば、寂しさは治まる。
また、抽象度が低くても高くても、自分の想像力の欠如もしくは過剰さが生み出した、幻の感情にすぎないと気づくことで、心持が変わってくる。
ビジネスとの関わり
対処方法を知ることは、自分自身を守り、精神的安定に役立つ。
お客さん、関係する会社、自分の社内のメンバーとの関係維持に役立つ。
自分が寂しいと感じた時には立ち止まって考え、自分の想像力の欠如なのか過剰さが生み出したものなのかを考えてみて、幻の感情であると割り切り、次のゴールを設定する。
ただし仲間が寂しさを感じている時には、動物脳の動きであると考え、寄り添うようにすると今より更にリレーションが深まるかもしれない。
あなたは、自分が寂しいと感じた時にはどのように対処していきますか?
(参照文献 「感情」の解剖図鑑 認知科学者 苫米地英人)
ではでは
やまおか きよし
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