“感情” をビジネスに! ポジティブ編 P-4「安心」
こんにちは。 やまおか きよしです。
人間の活動の中で、“感情” は “論理” を上回り、ビジネスにおいても大きな影響を与えるものと考えます。
これから順番に紹介していこうと思います。
あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?
ポジティブ編 P-4 「安心」
「安心」とは、
心配ごとや不安がなく、心が安らかな状態。不安や恐怖と対極にあり、人間を興奮状態にする脳内物質も分泌されていない、平穏な心持ち。
「安心」のメカニズム
生物にとって、安心はとても大事な情報
安心感を抱いているとき、アドレナリンやノルアドレナリンなどが、ほとんど分泌されていない状態。「自分がいる場所が安心感を抱ける」、「相手に安心感を抱ける」という情報は、自分の身や種を守らなければならない生物にとって、非常に重要である。
人間の安心感は、高度に情報化されている
人間以外の動物は、物理的な条件が満たされることによって、安心感を得る。
しかし人間の場合、「自分や家族の身を守る腕力がある」、
「丈夫で堅固な家に住んでいる」といった物理的空間での安心感よりも、
「どんなトラブルが起きても解決してくれる、優秀な弁護士を雇っている」、
「耐震構造やセキュリティがしっかりしている、高級マンションに住んでいる」
といった情報空間での安心感を、より重視する傾向にある。
「安心」という感情と付き合っていくには?
似ているようで全く違う、「安心」と「リラックス」
安心というのは、基本的には心の状態を指す言葉である。
リラックスというのは、副交感神経が優位になっている、身体の状態を指す。
たとえ何らかの不安を抱えていても、風呂に浸かったり、音楽を聴いたりすることで身体をリラックスさせることは可能であり、逆に安心感を抱きながら、一時的に緊張する、つまり交感神経が優位になるということもある。
人は、想定しうるリスクの2倍の保障がなければ、安心できない
行動経済学の一説によると、人は想定しうるリスクの2倍の保障がなければ、安心できないとのこと。つまり、生活面での安心を得ようと思ったら、生涯にかかると考える生活費の倍のお金が必要となる。
ビジネスとの関わり
対処方法を知ることは、自分自身を守り、精神的安定に役立つ。
お客さん、関係する会社、自分の社内のメンバーとの関係維持に役立つ。
自社の商品・サービスが、どのようにして「安心」を与えることができるのか、具体的な検討を行うには、「不安」を取り除く方法を考えることが有効かもしれない。
「安心」と「不安」は表裏一体であるので、リスクを詳細に検討したり、今までの世界観を見直したり、恐怖の回路を見直した上で、第三者視点のアドバイスを求めるのも有効だと考える。
あなたの商品・サービスでお客さんに「安心」をお届けできるのは、どの点でしょうか?
(参照文献 「感情」の解剖図鑑 認知科学者 苫米地英人)
ではでは
やまおか きよし
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