スタートアップのための “お宝” ③
前回は、翻訳によって理解力に違いが出てくるとお話しましたが、今回は読み方の違いです。
まず、自分に関係のありそうな本を探して見つけたら、手に入れていくのは次の順番です。本を大量に読むためにはコストもかかってきますので、まずは図書館で借りられるか調べ、どうしてもない場合にはメルカリ、ブックオフで調べ、どうしても新品しかない場合はアマゾンで調べるようにしています。
さて、スタートアップとしての読み方はどういったものでしょうか?
ついつい、最近に発表されたものに目がいくのですが、自分の経験から、最新のものはあまり役に立たないのです。それはなぜでしょう?
特にマーケティングの本であれば、最新の方法の紹介や、少し前に流行った方法論のことを、「もうそれは古い、今はこれがトレンドだ」というような紹介の仕方で煽ってきます。相手は、売りたいからそのように煽っているのです。
しかし、スタートアップの者にとっては、その古い方法にしてもまだトライもしていないのに、「古い」も「新しい」もほとんど関係なく、スキルも蓄積していないのに、新しい方法を行っても意味がないのです。私も最新のものに飛びつこうとして消化不良で終わったことがあり、これが実体験の感想です。
むしろ、今成功している人たちがどのような経緯を辿って、今の地位を築いてきたのかに興味が湧きませんか?
そこで私は今成功している人たちの頭の中を辿ろうと考え、その作者が起業して「何を考えているのか」を想像しながら作者の初期の本から時系列に読むようになりました。
今ハマっているのは、神田さんの本に加えて、小阪裕司さんの本でして、人が商品を欲しくなっていく「感性」について勉強しているところです。
古い本であれば、図書館に所蔵されている確率も高いので、
1.コストをかけずに
2.自分の好きな作者と一緒に成長でき
3.その作者の失敗談も参考にでき、
4.最新の書籍についてもより深く理解できるようになる
と考えています。
一つだけ問題があるとすれば、本を読めば読むほど、次から次へと関連した本の発見があり、読みたい本が止まらなくなることで、すでに読みたい本に加え予定図書が膨大に膨らんでいくことです。
まあ、しょうがないですね。(笑)
少しでも、これを読んでくださる皆さんの参考になれば幸いです。
ではでは!