“感情” をビジネスに! ポジティブ編 P-9「好奇心」
こんにちは。 やまおか きよしです。
人間の活動の中で、“感情” は “論理” を上回り、ビジネスにおいても大きな影響を与えるものと考えます。
これから順番に紹介していこうと思います。
あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?
ポジティブ編 P-9 「好奇心」
「好奇心」とは、
新しいものを好み、自分にとって珍しいことや未知のことに対し、強い関心や興味を持つ心。
物事を探求しようとする心。人それぞれ、ドーパミンの分泌量によってその度合いは異なる。
「好奇心」のメカニズム
好奇心はホメオスタシス活動の一部
生物は常に、自分と環境との間で情報のやり取りをし、環境に何らかの変化が起これば、すぐに対応して、生体としての恒常性を維持しようとする。これがホメオスタシスであり、生き残るためには不可欠な活動である。
人間の場合は、周囲の人との関係性や、本から得た知識など、より抽象度の高い情報を取り入れて、自我や世界観、認識パターンを構築し、日々更新し続けている。
生物はみな、生き残るために、環境を知ろうとする
引っ越したときに、犬や猫などのペットは新しい家を隅々まで見て回る。これは、自分の生命を守るため、「ここに餌を隠せるか」、「ここに敵はいないか」など、新しい環境を偵察し、情報を自分の中に取り入れ ※ブリーフシステム を更新している。
人間も同様であり、「好奇心が強い」と言われる人たちは、見えないものを見ようとしたり、どん欲に知識を仕入れたり、やったことのないことに積極的に取り組んだりする。
それらの根底にあるのは、「生き残るために、自分の周りにあるもの(環境)をできるだけ知っておきたい」という本能的な欲求であり、それを人は「好奇心」と呼んでいる。
※ブリーフシステム
人の自我や世界観を形成する基礎となっているもの。「自分はこういう人間だ」、「世界はこうなっている」といった、信じて疑うことのない固定的な思考=信念。
好奇心の強さは、ドーパミンの量に左右される
ブリーフシステムの更新活動は、物理的・精神的な運動を伴い、非常にエネルギーを消費し、大量のドーパミンも必要とする。そのため、体力やドーパミンの分泌量によって、好奇心の度合いは大きく変わる。
ドーパミンの分泌が少ない人は、「新しいことをしたい」、「何かを知りたい」といった意欲も少なくなりがちである。
「好奇心」という感情と付き合っていくには?
好奇心を失うことは、生きるのをやめること
歳をとると好奇心が衰えるのは、「自分という個体が生き残ることをやめよう」という本能が働く。好奇心を失うことは、ゆるやかな自殺の始まりである。
好奇心を失った人、つまり未来志向でない人、新しいことへのチャレンジ精神が欠けている人は、社会においても居場所を失っている。
好奇心を保ち続けるには
元気に動き回れる年齢であれば、あるいは少しでも「長生きしたい」という思いがあるならば、好奇心を失ってはいけない。好奇心を持ち続けるために必要なのは、現状の外にゴールを設定することである。
新しいゴールを設定し、行動を起こせば、新しい世界が目の前に開け、好奇心を持たずにはいられなくなる。世界観が変わり、ブリーフシステムが大幅に更新されると、脳は新しい世界を「自分の居場所(コンフォートゾーン)」として認識するようになる。
ビジネスとの関わり
対処方法を知ることは、自分自身を守り、精神的安定に役立つ。
お客さん、関係する会社、自分の社内のメンバーとの関係維持に役立つ。
ビジネスは常に競争にさらされている。生き残るために、自分の周りにあるもの(環境)をできるだけ知っておきたいとう本能的な欲求がある。それが「好奇心」であり、組織としてのブリーフシステムの更新が必要である。
そのため、新しいゴールの設定と、行動を起こすことが求められる。
あなたのビジネスで、今、一番ワクワクしているのは、何でしょうか?
(参照文献 「感情」の解剖図鑑 認知科学者 苫米地英人)
ではでは
やまおか きよし
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