“感情” をビジネスに! ポジティブ編 P-10「名誉心」


こんにちは。 やまおか きよしです。


人間の活動の中で、“感情” は “論理” を上回り、ビジネスにおいても大きな影響を与えるものと考えます。

これから順番に紹介していこうと思います。

あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?





ポジティブ編 P-10 「名誉心」


「名誉心」とは、

名誉(自分の能力や行為に対する良い評判や評価)を重んじ、名誉を手に入れようとする気持ち。





「名誉心」のメカニズム


名誉心は、身も心も「奴隷」となっていることの証

人に名誉心が生まれるのは、大人になってから。

名誉心は、「権力」から与えられるものを、何の疑問もなく「ありがたい」、「欲しい」と思った時にいだく感情である。



社会には、人を奴隷化する仕掛けがたくさんある


奴隷とは、心身を拘束され、選択の自由もなく、やりたくもないことをやらされる毎日。

「奴隷になりたい」と思っている人はいないはずであるが、支配されることに慣れきってしまうと、奴隷でいることが※1コンフォートゾーンとなり、その状態にとどまらせようと、※2ホメオスタシスが働いている。


※1 コンフォートゾーン

「居心地がいい」と感じる領域、状態。


※2ホメオスタシス

生体としての恒常性を維持しようとする、生き残るために不可欠な生命活動。



奴隷たちは、自分の鎖の上等さを自慢し合う


奴隷たちは、「自分の鎖がいかに上等か」を自慢し合うという。

主人の寵愛をめぐって競い合ってくれると、奴隷たちはどんどん従順になり、やる気を出して働いてくれるので、支配者にとっては都合がいい。

名誉はまさに、鎖の象徴である。ノーベル賞、勲章、「名誉会員」といった賞や地位は、

支配者が奴隷に与える、上等な鎖のようなものである。

これをありがたがる感情は、すなわち名誉心は、支配されることを全面的に受け入れて初めて生まれる。



人間には、奴隷化しない生き方を選ぶことができる


あらゆる生物の中に、そうした遺伝子が組み込まれている。奴隷化し、与えられた役割を淡々とこなす個体が多い方が、主としては生き延びやすい。

しかし人間は、思考や意思によって、本能や感情に振り回されずに生きることができる。





「名誉心」という感情と付き合っていくには?


賞や勲章を与えられることになったら


自分という存在に自信を持ち、自分の目指すゴールだけを見つめて生きている人であれば、たとえ権威ある庄屋勲章などを与えられることになっても、戸惑いやためらい、嫌悪感を覚えると思われる。こうした人たちは、奴隷ではない。

もらっても嬉しくないと思いながら、「商売に利用できる」、「要りません、というのは子供じみている」と考えながら受け止める方法もある。



名誉心は、正しいゴールの達成の妨げとなる


名誉心は、自分の生き方や価値観を自分で作り上げるのではなく、「すでにある価値観を、そのまま受け入れていきたい」という気持ちのあらわれである。

名誉心が高まるということは、好奇心がうすれるということであり、人が正しいゴールを設定したり達成したりするのを妨げる感情でもある。

賞や勲章を与えられることになったら、「自分らしくない」と反省しよう。





ビジネスとの関わり

対処方法を知ることは、自分自身を守り、精神的安定に役立つ。

お客さん、関係する会社、自分の社内のメンバーとの関係維持に役立つ。


ビジネスでは、「名誉心」の考え方は使用者か雇用者によって立場が異なる。


使用者は社員に「名誉心」を与え、管理したいので、賞を贈ろうとする。

現代においては、雇用者にとっては「賞」は価値が下がっているかもしれない。


但し、社員は、受賞することは特に「名誉」と思わなくても、何かのために使えるかもしれないと割り切って受け取っている人も増えていると思われる。

しかし、たとえ「名誉心」がなくても、対外的に、個人や団体が実績を示すツールとして、受賞することを目標にするのも一つの方法であると考える。

マーケティングを考えると、受注に至るために「実績」は重要なポイントである。





あなたが、「名誉心」を感じるのは、どのような状況の時でしょうか?






(参照文献 「感情」の解剖図鑑 認知科学者 苫米地英人)




ではでは



やまおか きよし

営業戦略を見つけるコピーライティング Office Kiyoshi



ご相談はお気軽に!

soudan@office-kiyoshi.com