“感情” をビジネスに! ネガティブ編 その12 「劣等感」


こんにちは。 やまおか きよし です。


人間の活動の中で、“感情” は “論理” を上回り、ビジネスにおいても大きな影響を与えるものと考えます。

これから順番に紹介していこうと思います。

あなたも “感情” について一緒に考えていきませんか?




ネガティブ編 その12 「劣等感」


「劣等感」とは、

自分がほかの人よりも劣っていると思う気持ち。多くは他人との比較や競争によって生じ、憂鬱や嫉妬をもたらすことが多い。




「劣等感」のメカニズム


劣等感は、社会によって埋め込まれる感情


「試験の成績」、「運動神経」、「体形」など、他人と比較しなければ劣等感を抱く必要はないが、劣等感は、社会が定めた何らかの価値基準があり、さらにそれを人が受け入れた時に初めて生まれる。

つまり、劣等感は、生物的な反応というよりは、人が成長する過程で社会によって埋め込まれる感情である。



劣等感は、人々をコントロールするための装置である


人間が社会を形成しピラミッドができあがると、その頂点の権力者がさまざまな価値基準を定めるが、その価値基準が家庭や学校での教育、メディアによって世の中に浸透していく。

「成績が悪いのは恥ずかしいことだ」

「痩せている人は美しい」

など、一定の価値基準にどんどん「洗脳」されていく。

「劣等感を抱きたくない」と思えば、人は一生懸命勉強し、一生懸命働き、姿・形のためにどんどん消費するようになり、社会を効率的に運用するために権力者は「劣等感」を利用している。

さらに、人に優劣をつけることにより、人が団結しなければ、権力への対抗を防ぐことができるので、「劣等感」は人々をコントロールするのに非常に優れた装置となっている。




「劣等感」をコントロールするには?


劣等感も価値基準も、ただの幻想にすぎないと認識する


今、人々が受け入れている価値基準は、決して「当たり前のもの」ではないことを認識する。

時代や場所が変われば、価値基準が変わる。

「太っている人が美しい」という国に行けば、太っている人は優越感を感じ、痩せている人は劣等感を抱くようになる。

日本でも、平安時代の美人の価値基準は、令和の現代の価値基準とは大きく違っている。

このような価値基準は移ろいやすく、根拠のないものに振り回されることが無意味であると気づけば、劣等感を手放すことができある。



現状の外にゴールを設定し、劣等感を手放す


自分を縛っている価値基準から抜け出すには、できるだけ、現状から遠く離れたゴールを

設定し、「自分は、自分が設定したゴールを間違いなく達成できる、能力の高い人間である」と考え、自分自身を高く評価する。

もしも、思うようにゴールを達成できなかったとしても、ゴール自体を変え、挫折感や劣等感を抱く必要はない。




ビジネスとの関わり


対処方法を知ることは、自分自身を守り、精神的安定に役立つ。

お客さん、関係する会社、自分の社内のメンバーとの関係維持に役立つ。


私たちは、日々あらゆる点で評価され、順位付けされているが、それは他人の価値基準であることを認識し、自分は「できる人間だ」と高い自己評価を持ち続けることで、無意識のうちに、それにふさわしい行動がとれるようになる。





あなたはどのように「劣等感」を手放していますか?





(参照文献 「感情」の解剖図鑑 認知科学者 苫米地英人)




ではでは



やまおか きよし

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